5月4日Ⅵ(16)

「ではまず、東北地方から一条家様。

 その次期当主候補でございます一条奏多いちじょうかなた様です」

「一条奏多だ。よろしく」

一条さんは簡潔に話すと、すぐ座り込んでしまった。


「ありがとうございます。

 次に関東圏から二階堂様。

 次期当主候補でございます二階堂紗良にかいどうさら様です」

「二階堂紗良ですぅ。よろしくぅ」

二階堂さんも簡潔に言って座る。


「ありがとうございます。

 お次は東海地方から三和様。

 次期当主候補でございます三和・アウローラ・愛奈様です」

「三和・アウローラ・愛奈です。

 皆様本日はよろしくお願いいたします」

愛奈さんは丁寧にお辞儀をした後、座った。


「ありがとうございます。

 お次は近畿地方から四咲様。

 次期当主候補でございます四咲未来しのさきみく様です」

「ご紹介に預かった四咲未来どす。本日はよろしゅうおたのもうします」

四咲さんは上品に話すと、にっこり微笑んで座った。


「ありがとうございます。

 では最後に九州地方から五十嵐様。

 次期当主候補でございます五十嵐聡太郎いがらしそうたろう様です」

「五十嵐聡太郎だ。よろしく」

五十嵐さんも簡潔に挨拶をして座った。


「では皆様の挨拶はこれでおしまいとさせていただきます。

 皆様どうぞご自由にお料理をお楽しみくださいませ。

 私黒崎はこれにて失礼いたします」

聴衆から拍手が上がり、黒崎さんは一礼して壇上を後にした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る