5月1日Ⅵ(15)
最初の試合は、私vs愛奈さん。
これは42vs22で私の勝ち。
第二試合は、私vs詩歌。
これは37vs27で私の勝ち。
第三試合は、愛奈さんvs詩歌。
これが接戦で30vs34で詩歌の勝ち。
詩歌は大分開放度を意識した勝ち筋が出来上がってきたと思う。
そう言えば点数を数えるときに愛奈さんは親指から数を数えてたっけ。
これはイタリア式なんだよって、今度詩歌に教えてあげよ。
第一回大会優勝は私だった。
「次こそはお二人に勝ちます!」
次回へ意気込む愛奈さん。
愛奈さんも全く下手というわけではなく、少し型にはまりすぎた打ち方をしている気がする。
「三和さんって、マニュアル通りな行動っぽいから結構予測しやすかった」
詩歌が私が思ったことと同じことをぽそりと呟く。
「そうなんですか?
自分の打ち方などは、あまり考えたことはなかったです。
勉強になります」
愛奈さんは頷きながら返答する。
「うん。でも基本ができてるならあとは応用力をつけるだけだから、すぐ勝てる
ようになると思うよ」
愛奈さんは嬉しそうに私に頷く。
「その時がきたらいつでも戦ってやろう」
詩歌は不敵に言うと、席を立った。
「どこ行くの?」
「雉子を打ちに」
「あ、でしたら私もお花を摘みに」
「いってらっしゃーい」
二人は揃ってお手洗いへ向かった。
ちなみに詩歌は一階、愛奈さんは二階のお手洗いである。
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