5月1日Ⅵ(2)
「おばあちゃん!」
家に戻って真っ先におばあちゃんの部屋へと走った。
すーすー寝息を立てながらぐっすり眠っていた。
「よかったぁ…」
私はその姿を見ると酷い安堵に襲われ、その場に座り込んでしまった。
「今日はもう遅いですし、このまま私も泊まらせていただきますね」
「え!?三和さんも家に!?」
三和さん突然の爆弾発言。
え?
お嬢様がぼろ家に泊まる?
いやいや、ありえん。
「はい。皆さんの警戒心を少しでも緩めていただくためには親睦を深めるのが
一番だと伺いましたので」
「いやでも、汀さんとか文句言うんじゃ」
詩歌が後ろを振り返ると、汀さんは忽然と車と共に姿を消していた。
しかもご丁寧に学校の制服類一式は揃っている。
「問題ないですね」
にっこりと三和さんは笑った。
「じゃ、じゃあ。ボロ家ですがどうぞ」
こうしてJK三人、同じ屋根の下で夜を明かすこととなった。
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