第百五十四話 3千人、異世界へ!


ユータ達は翌日、スーパーに買い物に行った。ローラにジャンク菓子を買ってやるため。袋のポテチとかそーゆーやつ。

ゴミが多く出るからあまり向こうに持っていきたいとは思わないんだよね、とユータは言う。

そうなんだよなあ、こっちのゴミは始末に困る、と同意するドーラ。

向こうの包装はでかい葉っぱだ。


それからローラの服を見て回り、適当に買った。ローラがどんな服がいいとかまだわからなかったから。

下着類も買った。ドーラもユータも”気にしない”で、選んだ。流石にブラのサイズだけはわからないんで店員さんにお願いした。

ついでにドーラも服が少なかったんで買っておいた。


「俺、王様らしい服って無いよな?」ドーラ

「・・・だよね!、、向こうで作ってもらうほうがいんじゃない?」

「こんど縫製班に作っといてもらうか、、」

「喜ぶと思う。そういうの作ったこと無いだろうから。」

「んじゃ、ローラも俺の、、、妹?」ド

「姉がいい!」ロ

・・・・・

(どうだろう?)ユータ

(うーん、、、中身は妹、見た目は姉、だからなぁ、、まぁいいか)

(そうだね、、残念な姉っていうことで)

(おう、うまいな!)


「んじゃ、王の姉のドレスも作ってもらおう。」

「んじゃガンダさん達大人の人達の正装もあるほうがいいね!」

「だな!」


ユータは帰ったら金でドーラの王冠を作ろうと思った。

(宝石も見っけなきゃなぁ、、)ユータ

あっちの世界には多くありそうだ。


ついでに良さそうなデイバックやボストンバッグや帽子、カチューシャなども見本に買っていく。縫製の子達が参考にできそうなものを。猫耳カチューシャも買った。ドーラが大笑いして喜んでた。


で本屋に寄って、らのべとか漫画の単行本を大人買いして、ローラがまたトンカツ食べたいというので寄って、それからパフェのお店にも寄って、夕方に道場に寄ったらまた練習生が来ていたのでドーラが少し稽古付けて、市宛てに来ていた大量の荷物(写真の現像・焼付の薬液や印画紙などや、自転車のパンク修理道具やタイヤやチューブ、チェーン、スポーク等)をストレージにしまって、帰宅した。


「明日はムータンに帰るからな?」ドーラはローラに言う。

「名残惜しいけど、、また来るよね?」

「そりゃユータの実家だからな」

「んじゃ毎回私も来るからね!連れて来てよ!」

「「おう!」」


翌朝、朝食を食べて家族に行ってきます行って、東京に転移した。

中古カメラ屋に寄って電池を使わない古い型のカメラを買っていく。

結構買えた。

三脚やレフ板も買った。ストロボはいらない。魔法で光出せるから。


で、

ムータン王都に転移した。



シュン!

「おー!やっぱ空気美味いな!」

「だねー、高原の空気って感じだねー」

王都は小さいけど都会だ。どっちかというと向こうの世界の、ドラゴニアとかイスターニャの王都に似ている。なので空気はきれいなほうだ。だから旨く感じるんだろう。


王宮に入るとロビーの右手にあるティルームでダンマスと王様とユーリ(大魔法使い)がくつろいでいた。

「「「ただいまー!」」」

「「おかえり」」


ユータ達も座った。

「も少し経ったらあちらに第一陣を連れていきます。私と皆が先にいきますので、うまく行けたらあなた達は来てください。もし、なんかあったら、ユーリとドーラが主導してください。まぁ大丈夫でしょうけど」

とダンマス。

テストはしたけど、これほどの大人数はテストできなかったので、、とダンマス。


で、少し休んだ後表に出る。

中庭に集まっていた3千人。

まずユーリが皆に回復魔法を掛ける。3度がけし、身体強化をかける。

「うん、いいでしょう。」

ダンマスはそう言ってから、おもむろに、両手で全員をかっぱぐように、ストレージにっつ!!


「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」ドーラ、ユータ、ローラ

(((え?何したの?え?)))


「はっはっは!生き物でもできるんですよ、私のは。かなり上級のストレージになってたんですねー、いつの間にか」ダンマス


(((・・・・・・・・・・・・・・・・・)))

「ユーリ、知ってたの?」ドーラ

「そりゃまぁ、、計画進行は俺もかかわってたから?」

うーむ、、、、、、なんか、、、、、


「ま、いいか、、驚いた。じゃ、ダンマスがそのまま行くわけ?」

「です。んじゃ先に行ってます。向こうに付いたらドーラに念話入れますから!」

シュン!


「洞窟で少し寝てから向こうに行くはずなんで、数時間後だな」ユーリ

「では、、食事にしましょうか」王様

時間潰すには食事が一番かな、、、ドキドキであまり食欲でないかも、だけど、、

と、ユータとドーラは思う。


ローラは食事と聞いてよだれを抑えている。


シンプルで調味料を最低限しか使わず、だからこそなのか、とても美味しくできているシチューと、ユータ達がごはん好きなのを知っているからか、ご飯を出してくれた。

シチューをごはんにいっぱい掛けて食べるのが好きなユータだが、王様の前でそれはまずいことの様に思えたのでやらなかった。

(今度ここのコックさんにそういう料理できる?って聞いてみよう)と思ったユータ

ハヤシライスのクリームシチュー版、というか、焼いていないドリアというか、、?


ユータ達の昼は少し早めだったので、終わる頃に昼になった。

市達が戻ってこないので

「あれ?市さんとタカ、王宮に食べに戻ってこないの?」

「ああ、いつも街で食べているよ。楽しいみたいだね、街で食べるのは」ユーリ


「ユーリは一緒に行かないの?」

「教練に参加していなんで、これからだな。今まではほら、向こうへの移動の研究が一番だったから。これから時間ができるから、皆の魔法の教練の手伝い出来ると思うよ」

なるほど!



「お!!来たっつ!!」ドーラ

続けるドーラ

「全員無事ストレージから出られた。皆疲労が強いだけで無事、だってさ!」


「「「「おー!!!」」」」パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!


「んじゃ俺らの番だ!ユーリ、王様、行ってきまーす!」

「「行ってきまーす!!」」


ユータに掴まってドーラとローラと洞窟に転移する3人。

シュン!!


洞窟で少し眠くなったのでそのまま寝る。

ほどなく起きて、壁越えて、ドラゴニアに転移する。


シュン!

「とうちゃーくっ!!」ドーラ

「「ただいまー」」


邸(王宮)の前庭には3千人がごろごろしていた。

「・・・よっぽど疲れたんだ?」ドーラ

「来ましたね!、食事させて自然回復させてみます。そのほうが魔力増えんるんじゃないかな?って思うのでね」

とダンマス。


「なんか、楽しみになってきたなっつ!!」ドーラ

「だねっつ!!」ユータ

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