第五十八話 ダンジョンとキングなぎどらー
数日後、王様達が帰った。一緒にガンダさん、ジオさん、ザクさんが行った。
何かあると困るので、ボクらはまだ日本に向かわない。日本に行って帰ってこられなくなったり、もの凄く遅くなり、そんでこっちではもし1日2日経ってしまって、その間にたまたまなんかあると困る、と思って。
何もないとは思うが、、一応俺らは保険だから。とドーラ。
・・・今何の漫画読んでるんだろう?(こっちの世界には保険は無いので概念も無い)
ボクらは通常業務のお手伝いとか、川の方に出て周辺を調べてみたり、裏山の天辺に行って向こう側を見てみたりしていた。
ほぼ問題もなく、かといってなんかいいもん見つかったわけでもなく、、、
で、少し東に向かって森を切り開いていた。
もしかしたら中間になんか作れば行き来しやすく成るかなーとか思ったし、、暇だったからw
勿論ドーラにでかくなってもらって幅1キロ2キロほどを東に向けて、500キロほどあるのかな?長さを。
向こうの端まで音速で飛んで小一時間かかるからもっとあったかな?
でも荒れ地まではまだまだ先。
あれだね、ドーラがでかくなると、森の中の気配が全く無くなっちゃうね!
魔獣やら獣やらが皆逃げちゃうんだろうなぁ、、デカドーラはたまに頭が雲に隠れちゃうことあるし、、足跡だけで王都くらいの土地分、森の木を伐採?踏み潰してくれるし、便利だけど。結構その土地が凹むけどw街や街道にするなら固くなった地面の方がいいからいいけどー、、(も少し小さくすればいいのに、、)
作業が大まかに終わってお茶している時に
「ドーラ、あの荒れ地にさー、水路できないかな?」
「あー、、できりゃかなり便利だな、、船通せば荒れ地を渡るのが容易に成るなぁ、、うん、、できればいいな、、そんだけの水を何処から確保するか?だなぁ、、」
「地下水は?」ボク
「難しいな、、何百と掘っても足りるかどうか、、森の水源に悪影響出すだろうし、、」
・・・・・
「大体、荒れ地方面は雨がふらないんだろ?だから川もできないし、、草木も生えないから荒れ地のままだし、、」ドーラ
「でも、魔法使わないで、荒れ地を安全に渡れるような方法にしないと、後々困るよね、皆」ボク
「だよなぁ、、少なくとも、一般人の魔力程度でどうにかなるくらいまでにはしないとな」ドーラ
「まぁ、、地道に、間にデカイ街をちまちま作っていくしかないかなぁ、今の所」
「そんなあなたに朗報!」
うわっち!!
ドーラの後ろにダンマス!
「だんますぅ、、心臓に悪いわあ、、、」ドーラ
あっはっはっは!
「だから前にあの王様にも言ったでしょ?ダンジョン作れば影響ありますよ!って」ダンマス
「魔獣いっぱい出てきちゃ、危ないですよ」ボク
「あー、でも、俺みたいのばかりならいいんだけど、無理だし、、」ドーラ
「超高級ダンジョンなら、別ですよ?」ダンマス
聞いたことねぇ、、なんだぞれ?とドーラ
「むっちゃリソース使うけど、まぁそのリソースがこの2人がいるなら、小さめのそれならできるんじゃあないかなぁ?と」ダンマス
「・・・・・・ちなみに、俺ら、その影響で、何日くらいぶっ倒れることに成るの?」
「・・・・うーん、、、半月?半年?どーでしょ?やったこと無いんで、、」
無いのかよ!(ドーラ+ボク)
「ちなみに、その超高級ダンジョンの中身ってどんなのですか?」ボク
「ははは!よくぞ聞いてくれた!! 冷暖房完全完備の自由操作!夏も冬も自由自在!中の距離もどれだけでも伸ばせ、環境設定も完全操作可能!!魔力は完全にダンジョン環境のみに振り分けられます!
ちなみに、この特別ダンジョンは、ダンマス以上の者達の住処用としてのダンジョン!
一般に公開されることは今までありませんでした!!
公開しても全く意味なしなのでっつ!!!」
そりゃそーだよな、、魔獣わかないダンジョン、宝物出ないダンジョン、誰も来ないわな、、
「うん!公開したら後悔するだけっ!!」
おっさんギャグかー、、痛いよダンマス、、、これが俺の親だと思うと、泣けるね、、(ドーラ)
「あっはっは!そういうな!、、でな?
”地上がダメなら地下を通ればいいじゃない!!”byどこぞの王女様、計画
ってのはどうかな?」
「「!!!!天才かっつ!!!!」」
「いやぁ、、それほどでも、、、へへへっ♪」ダンマス
ゴン国荒れ地側の砦側にその高級ダンジョン
「ちっちっち!”超”高級ダンジョンです。超が無いと魔獣湧いてきますよ?」
「やべっ!それは使えない、、」
「んじゃ、向こうの砦んとこに超高級ダンジョンの入り口つくって、ダンジョンをこっちの国の入り口付近まで伸ばして、中には川を通せばいい、で、そこにでっかい船をいくつも、往復させる、、と?」ドーラ
「あたりぃー!!中は夏にしてもいいし、秋でもいいし、極寒の冬でもいいし、、」
「極寒だと川が凍っちゃいません?」ボク
「砕氷船でいけば?」ダンマス
「「意味ねぇーー!!」」
「でも、それだと2泊3日の船旅、みたいになって魅力的だよね!!」ボク
「おう!そう言われたら、そう思っちゃうよなー、、なかなか、、いんじゃね?」ドーラ
「でしょう?中で途中に街作って、そっから地上に出てもいいし、、」ダンマス
「「・・・すげぇ、、、、何でもありあり、、、」」
「あっはっは!あなた達のマスターなのですよ?私はっ!!えへん!」
「・・ここまですげーとは知らなかった、、、今更ながらに、すごいっす、ダンマス、、おれ、あのダンジョンの階層主でよかった、、、すげー、今更だけど誇らしい、、、」ドーラ
「ほっほっほ!どんどん誇りなさい!」
「ぼくも、いずれマスターのダンジョンの階層主に成りたいかな」ボク
おもしろいかもね?
「「似合わない」」ドーラ+ダンマス
シクシクシクシク・・・・・
「で、どんくらいでできるの?」
「んー、、種撒いて、君達が毎日ありったけの魔力をぶち込み続け、半月から2ヶ月?くらいかもしれない?」
わからないんだ、、、(ドーラ+ボク)
「いやだって、そんなもん作ったこと、無いし?」
「「ないんかいっつ!!!!」」
「ま、でも魔獣わかないで魔力を環境に全振りはできる仕様だからあんしんしたまい!」
「それだけでも充分!!」ボク
「まぁ、安全に荒れ地と森を抜けられるからな」ドーラ
んじゃさっそく、とダンマスは種を取り出す
「まった!、こんな遠くじゃなくて、領地の近くでおねがいします」ドーラ
確かに、、今居るのはドーラの作ってる街道予定の東端、下手したら領地から千キロ弱?毎日ここへ来るのはちょっと、、
「ああ、んじゃ
シュン!!
ボクラ3人はダンマスに連れられ領地の端に転移していた。
最初のドーラのブレス跡。
その森側端に種をポイ、で。足でぐりぐりぐり、、って土にめりこませ、、
(雑過ぎ?)
ぽん!と、ダンマスはじょうろを出して水をかけ始めた。小一時間かけ続け、水は全部吸収されているのがなんか、、、怖い?
「んじゃ、君達、魔力カラッカラになるまでぶちこんで!倒れたら、私がお部屋につれてって!あげるから♪」
・・・なんかの意味がある言い方だったんだろーけど、僕はわからなかったから、、ドーラはわかった様子で、、古過ぎは中年の証拠とかぼそっと言っていた
で、数分後、あっと思ったら、、
翌朝。
あ、、
そうだ、、昨日魔力全部使ったんだった、、
・・・・・・
お!すごい、、回復してる?
隣を見るとドーラが寝ている。
ドーラは?・・・・ドーラも回復してるっぽい、、
はじめてカラッカラにしたけど、回復ってするもんだねぇ、、
で、
少ししたらドーラも起きてきて
「すんげーハラヘッタ、、」
あ、ボクもすごくへってる!
「言われて気付く?」ドーラ
えへへへへ、、
下に降りて朝食を
・・・
「ごはんどんどん炊けー!!おかず、ヒモノでいいからどんどん炙って!目玉焼き、揚げればすぐできるからっつ!!!」
と、厨房は大混乱、、
ボクとドーラがそれぞれの口に詰め込めるだけどんどん詰め込んで、数回噛むだけでどんどん飲み込んでいくからw
「大食い、もぐもく、選手権、ごっくん、ぱくぱくぱく、優勝、もぐもぐもぐ、、できるな!ごっくん!!」ドーラ
「もぐもぐもぐ、、まぁ、、ごっくん!ぱくぱくぱく、、」
ダンマスは目の前に座って優雅にお茶を飲んでいる。こういうの似合うよねーダンマス。
「そうそう、、ユータはドーラの後釜って会ったっけ?」ダンマス
「あ、まだ会わせてないわ」ドーラ
「ユータ、俺の後釜、やっぱドラゴンで金色で女の子で、俺がローラって名付けた。」ドーラ
・・・・
「うん、安直だろう?なんか打ち込み間違えた時によく出てくるなーって思えるよね?」ダンマス
何言ってるんだろうこの人?
「まぁ、でもかわいい名前だろーが」
「「肯定」」
「金色かぁ、、赤ドラもいいけど、キンドラもいいよねー」
・・・・・(ダンマス、ドーラ)
(しかも、キン・・ドラ、、掠ってるよな?)ドーラ
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