第十一話 意表を突く魔石!! 家?


赤龍の名は無い。

誰も付けてくれないし、無くても問題なかった。彼を呼ぶ者は誰もいないからだ。


そんな赤龍に、ユータは名前をつけようと、、

「赤龍だから、赤ちゃん」ユータ

「却下」赤龍

・・・・・・6人


「竜次郎」ユータ

「なんで次男なのだ?」赤龍

「??何が?」ゆーた

「・・・却下」

・・・・・6人


「・・・赤い夕日の夕太郎」

「お前と同じになっちゃうだろ」

「郎がついているよ?」

「却下」

・・・・・・6人


「ドラゴンだから、、ドラミ?」

「・・・訊くけど、なぜミを付けた?」

「??赤いから?」

「却下だ。しかもなんかに引っかかるんじゃないか?まるまるとしたイメージされちゃう気がする、、良いイメージが出てこない気配がそこここに、、」

????6人


「ドーラ」

「まぁ、今までの中ではもっともマシだな、それでいいか、、、」赤龍

(いいのか?そんなんで?)6人




ユータはスラえもんの次に、赤龍を飼うことになったわけだ。

ちなみに、スラえもんに狩った魔獣の死骸を与えたらすぐに食べきって、コロンと糞のように魔石を出した。

え?って皆びっくり。その魔獣は死骸が残るやつなので魔石は無いはずなのに。

でも食えない魔獣の場合、スラえもんに食べさせれば魔石を得られるとなったので、皆おお喜び。

無駄に捨てるしかなかった食えない魔獣を狩っても有効活用できるのだから。



更に、マキに言われて、こっちで転移が出来ないか試した。

できた。しかも肩に乗っていた赤龍と頭に乗っていたスラえもんも一緒に。

なので、マキと手を繋いでやってみたら、それもできた。


で、ダンジョン一階に転移できるかなー?と試したら行けた。

ユータが両手に一人づつ手を繋いで3人一度にダンジョン一階に転移してみた。

魔力も判るほど減っては居ない。

また下に戻って今度は残り全員がユータに掴まって転移してみる。


余裕だった。

「おまえ、魔力量すげーな?」ドーラ


外でマキとテイナが待っていた。

残り全員一度に転移できたと言うと、

「んじゃー、もしかしたら跳べる?」とマキ

飛ぶ、かー、、いいなー空を飛べたら、、、

んんんーーーー、飛べっつ!!

?だめ?


あ、

ダメだと思って力を抜いた途端に、

ふわっと浮き上がる。上に、と軽く思う。すーーーーっと、上に昇っていく。

ドーラが飛んできた。

「おいおい、そんなんじゃ飛んだうちに入らんぞ!付いてこい!!」

ひゅーーん、とドーラは気持ちよさそうに飛ぶ。

それを目で追っているうちに、僕はそのように飛んでいた。ひゅーんん!って。



「いや、飛ぶじゃなくって跳ぶってきいたんだよねあたし、、」マキ

・・・・・


「おーい、うーたー!あっちの方に街が見えるかー?」ガンダさんが叫んでいる

指差す方を見ると、ああ、町だ。でっかい塀に囲まれている。


「見えまーす、デッカイ塀のー」

「ああ、それが街だ。その手前に街道みえるか?」

「見えまーす!」

「おっけー、降りてコーイ!!」


僕とドーラは皆のところに降りた。

「すげーな?でももう驚かないよな?」そう言うガンダさんが皆を見ると、

他のみなはまだあっけにとられている。


まぁいいか、、とガンダさんがポツリ。

「なー、ウータ、あの街道のできるだけこっち側に転移できるか?皆を連れて」

「多分出来ると思います。やってみましょう」


皆ウータの周りにひっつき、皆ウータのどっかを掴んでいる。

「行きます!」

シュン!


シュン!

街道


街の壁が遠くに見える。

「よし!大成功!!」ガンダさん

「うーた、よく聞け。この世界じゃ転移魔法を使える者はほとんどいない。出来る者でも、一度やるとすっげー魔力を使ってしまうので、数日何もできなくなると言われている。

だから、絶対に他のやつに見えるところで使うなよ?命の危険以外では。」

「はい、わかりました。」



街に入り、ガンダさんの定宿に部屋をとる。

その後ギルドに向かい、ウータの登録をした。

買い取り所で魔石を出す。一応全部ガンダさんにまかせた。若かったり女の子だとなめられて低く見積もられることもあるそうなのだ。相手による差が激しいし、受付の者でも差が激しいとのこと。


今日は当たりだそうだ。ガンダさんが親指を上に向ける。

・・・

え”!!!

とガンダさんの驚く声が聞こえた。

・・・・

なんか問題?

・・・・・・・

・・・・・

デッカイ革袋を持ってきたガンダさん。なんか顔が呆けている。

「ああ、あのな、スラえもんが出した石、、希少なんだと、、」

「へぇ?よかったね、高く売れたの?」マキ

「ああ、どうだ?家でも買っちゃうか?」ガンダ

「あっはっはっは!いずれな、そのために貯めてるんだろ?」ザクさん

「・・・・・」ガンダ

え?

ガンダが皆を食堂の端に連れて行く。

で袋を開く。

・・・・・・一同絶句。ウータは何もわかっていない。ドーラも、なんだ食えないものか、みたいな表情のみ。


ひそひそひそ

全部、金貨?。おう、全部だ。いくらあるの?。さっき聞いたが、忘れたわ、、、でも家数件分はあるなー、ってそんとき思ったわ、、、。おい、んじゃ、すぐ買っちまおうぜ、弟達を引き取れるだろ!。しーっ、、落ち着け、、。

おう、わるい、危険だな、、、。

んじゃ、今から買いに行くか?

おう。ユータ、いいか?家買って。

え?いいっすよ。皆で住めたら安全で安心ですよね!。

ありがとう!で、俺らの弟や妹を引き取っていいか?おれら孤児だから、一緒に住んでいた奴等なんだ。俺らが引き取れたらその施設の部屋も空くから、今まで入れなかった奴等が入れるし、俺の弟妹達は俺らがきっちりしつけてそのうちまともな仕事に付けるようにしたいんだ。

イイですね。僕も同意します。

ありがとう!×6。

ドーラもスラえもんも安全だしね!




まだ日が高かったので、数件見て回り、その中で最も下町に近いのが一番大きかったし値段も他に比べて安かったのでソコにした。下町に近くなればなるほど値が落ちるのだ。

高級住宅街は、王宮に近くなればなるほど、高くなる。

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