5 格の違いを思い知らせる

「さっきのオッサンじゃない。逃げ帰ってきたの?」


 眉を寄せるオフェリア

 三人の男たちもそれに追従し、


「一瞬、もうクエストを終わらせたのかと思ってビビったぜ」

「ゴブリン程度が怖いのかよ。オッサン、冒険者に向いてねーな」

「まあ、心配するなって。今から俺たちが行って、狩りつくしてくるからよ」


 四人がが立ち上がり、俺の側にやってくる。


「今終わったぞ」


 俺はゴブリンの耳が大量に入った革袋を出した。


「は?」

「えっ? えっ?」


「こ、これ――」

「な、なんで、もう終わって……!?」


 四人はいずれも驚きの表情で固まっている。

 だが、すぐに表情を切り替え、


「いくらなんでもこんなに早く終わるわけないじゃない!」

「インチキだ!」

「いい度胸だな、オッサン! 俺らを騙そうってか!」

「舐めてんじゃねーぞ!」


 四人が俺を取り囲む。


「お前が本当にゴブリン数十体を瞬殺してきたんなら、俺たち三人くらい簡単に倒せるよなぁ」


 うーん……面倒な連中だな。

 さすがに人間相手じゃ、モンスターみたいには吹っ飛ばせない。


「【お座り】」

「うおっ!?」


 俺の言葉とともに、四人はその場にへたりこんだ。

 座るというか、俺の前に跪いているような感じだ。


 まるで、王に仕える民のように。


「な、何これ……いきなり力が抜けて……」


 オフェリアが呆然と俺を見上げる。


「くそっ、何をしやがった――」


 男たちは怒りの表情だ。


「【落ち着いて】くれ」


 俺は次の言葉を唱えた。


「落ち着けるわけないだろ!」

「妙な術を使いやがって!」


 男たちが怒鳴る。


 あれ、今の言葉にも念を込めたのに効いてない……?


 もしかして――他人の精神に作用するような系統はダメなのか?

 と、


「なんて――圧倒的な力。そして威圧感……!」


 オフェリアが俺を見つめる。


 ん?

 なんか、目がトロンとしてるぞ……?


「素敵……かも……!」

「お、おい、オフェリア!? なんでちょっと目がトロンとしてんだよ!?」

「相手オッサンだぞ!」

「年の差……それもいいかも……ああ……」


 なぜか彼女は俺を気に入ってしまったらしい。


 変わった趣味の女もいるもんだ……。



※ ※ ※


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魔力値100万の最強魔術師 ~俺の前世は史上最強の魔法使いだったので、絶対無敵の魔力で魔法学園を無双します。ついでに99%女子生徒しかいなくて、まともな男が俺だけなのでモテモテです~

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