第324話 カフカ

KKR南阿蘇の友里絵は・・・とっとこ、と・・・。

階段を下りて、みんなと一緒に

「ごはん♪ごはん♪」(^^)。


羽織に入れたケータイが鳴る。



なんだかにぎやかな曲。


由香が「うるさい曲だなあ」


友里絵は「自作自演」


由香「いいから早く出ろ」と、怒る(笑)。


友里絵「あ、メールだ、ららちゃんだ」



愛紗は「猫が好きな子?」



友里絵「そうそう。メルアド交換したの」


菜由「営業だなぁ」



友里絵「元、営業マン」



由香「それは青島君じゃん」


友里絵「青島くんはアンタじゃん」


由香「そっか。ハハハ。」



笑いながら。


友里絵「これから学校だって」



菜由「そうかー、あたしたち、遊んでるなぁ」


由香「主婦はいつもじゃん」


菜由「そーでもないよー、石川が出かけるから」


愛紗「それが楽しいんでしょ」


菜由「飽きてきた」


友里絵「ははは。正直でよろしい!」


由香「ごはんごはん」


食堂に入ると、殆ど誰も居ない。



愛紗は「なんか悪いみたいね」



友里絵「ほんと。でも、セルフサービスだから気楽」



バイキング形式がお気に入りみたいな友里絵。


入り口でお皿とお盆を取って。



菜由「どこにする?」


友里絵「窓際があるねー。」


大きなガラス窓の向こうは、小雨。


由香は「止むかな?」と、空を見上げながら。



愛紗は「迷うところね、このお天気」


と、いいながらお盆を持って。窓の側、ゴムの木のそばに。



友里絵は「これ、ゴムの木って、ゴムが取れるのかな?」


由香「さあ、食ってみな」


友里絵「食うか!」


由香「ははは」



お皿を持って、由香は・・・こんにゃくサラダを。


友里絵「面白いもん食うね」


由香「ヘルシーだよ」



友里絵「便秘にいいし」


由香「きたねーなあ、これから食うのに」


友里絵「ハハハ」


由香「寅さんかよ、オマエ」



友里絵「わたくし、うまれもそだちもかつしかしばまたです」

と、右手を出して。

仁義のポーズ。



由香「葛飾くらい漢字で書け」


友里絵「中卒だもーん」



由香「中学だって習うよ、そのくらい」



友里絵「ハハハ。でもこんにゃくってさーあ、人肌にあっためて・・。」


由香「朝からそのネタ止めろって」



友里絵は、きょうも楽しそうだ。



それから、ミニハンバーグ、サラダバー、マカロニ、パスタ。

スクランブルエッグ。ベーコンエッグ。


「無茶苦茶に食うなあ」と、由香が見て呆れる。



友里絵「たくさん食べる子元気な子」



由香「元気だけは認める」


友里絵「たくさん食べて全部出す」


由香「止めろってほんとに」と、笑う。



友里絵「オマエも出すだろ」



由香「そりゃ出すけどさ」




愛紗は、白いご飯と、お味噌汁。

お漬物。


それと、お城納豆。



菜由は「お城納豆、ここにもあるね」と、にっこり。



愛紗「お城、って言い方がかわいい」と、にこにこ。



由香は「聞け、これが女子の会話ぞ」


友里絵は「あたしはなんなんだ」


由香「自分で考えろ」



ハハハ、と、楽しそう。




それから、トーストにバター、ジャム。マーマレード。


由香「持って帰るなよ」


友里絵「そんなことしないよー。」


由香「一昨日やったじゃん、指宿で」


友里絵「あれ一昨日だっけ?」


由香「そうだろ、昨日が人吉だから」



友里絵「なんか遠い昔みたいに思う」


由香「そりゃ、お話の進行が遅いからな」(すみません。作者。(^^)



菜由は、いろいろ。

ロールパンとポタージュ。ご飯と納豆。サラダバー。飛龍頭の煮物。ししゃもの炭火焼。

サバの煮物。

コーヒー。

オレンジジュース。牛乳。



「牛乳が濃いんだよね」



友里絵「噛んで飲めって、小学校の時言われたな」


由香「ホントかなぁ」



友里絵「さあ、でも・・・信ずるものこそ救われる。アーメン」



由香「アーメンか?それ」



友里絵「ザーメン」



由香「・・・いいのか、ドイツ語だし。医学用語か」(笑)。

「おまえさ、ららちゃんにヘンな事教えるなよ」



友里絵「ヘンなことって?」


由香「オマエがしてる事」



友里絵「秘密の花園指遊び」


由香「だーかーら・・・あ、いいか、誰もいないか」



友里絵「わたし、おぼえちゃったんです。ひとりになると、どうしても・・・」



由香「なんか、危ない小説みたいだな」



友里絵「小説家になろう!」



菜由「カフカの告白的表現」


愛紗「さすが。」


由香「文学おばさん」



菜由「おばさんかいな」(笑)

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