第317話 I need to be in love
恵は「
この離れって・・・まさか」と、ちょっと、意味深な表情。
真由美ちゃんは笑顔で「お化け出ませんよ」(^^)
恵は「なーんだ。良かった。」と、安堵。
真由美ちゃん「重い病気で長患いして・・・死にましたけど」と、遠くを見て、伏せ目。
「え」と、固まる恵。
真由美ちゃんは「うそうそ、うそですよー。おばあちゃん元気だし、おじいちゃんも」(^^)。
恵は「なーんだ、びっくりした。夢見そう」と、右手で左の腕さすって。
真由美ちゃんは「ごめんなさい。ちょっといたずらです」と。にこにこ。
恵は「そうそう。そのくらいのほうがかわいいわ」と、にこにこ。
「でも・・・ひとりで寝るのはちょっと淋しいね」と。
真由美ちゃんは「じゃ、わたしでよければお隣に」
恵は「悪いわね、明日乗務なのに」と。
真由美ちゃん「早番じゃないですから」と、にっこり。
「じゃ、お布団敷きますね。わたしの」と・・・。
押入れを開けると・・・さっきのガラクタが
また落ちてきた(^^;
「と・・・!」押しつぶされそうに。
恵は「さっき、それで」
真由美ちゃんは「すみません、片付いてなくて」(^^;
恵は「ううん、わたしの部屋よりマシ」
と、ちょっと告白。
真由美ちゃんは「乗務が長いですからねー。」
恵は「そうよー。ほんと、CAくらいで止めといて、お嫁さんに行った方がいいかも・・・
・・・でも、なんか魅力があるのね。車掌って」
真由美ちゃんも「はい。そう思います。なんでしょうね。あの感じ」
お布団を、恵の隣に敷いて。
「じゃ、寝巻きに着替えてきます」とととと・・・と、母屋の方へ。
廊下を歩いて。
居間に居た、お父さんとお母さん・・・まだ、さっきの夢物語のお話をしてて。
恵さんみたいなお嫁さんが来たらいいね、と・・・両親とも。
でも、本人たちの気持が大事だから、とはいいながらも。
それは、真由美ちゃん自身もそう思うけど・・・なんとなく、お兄ちゃんが
誰か、お嫁さん貰うのは
なんとなく・・・。
音楽が好きな真由美ちゃんは、カーペンターズの妹、カレンさんが
I need to be in loveを歌う時、兄のリチャードさんを思っていたのかな、なんて
思ったりしたり。
恋に堕ちるべき。そういう言い方が
なんとなく・・・その「恋」で
心の奥にある、言ってはいけない「想い」を・・・打ち消したい。
そういう気持があったのかな、なんて想像したりするのだった。
「カレンさんは、結局・・・それで」
幸せを見出せずに、天使さんになってしまったのよね・・・なんて。
ちょっとかわいくおセンチな、いまの真由美ちゃんだった(^^)。
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