第308話 デンワでんわ
電話してみよっと、と、友里絵は
バッグのケータイを取り出して。
ストラップがいっぱい。
「えーと、日光仮面は・・・。」
・・・「日光仮面」で登録したのか(?)^^;
「あ、出た出た、もしもーし。真由美ちゃーん。着いた?」
真由美ちゃんは、家に着いて。
恵を、お父さんとふたりで、なんとか降ろして・・・。
お父さんが、恵を運ぶときに・・・体を触れるので、にやにや。
掌を眺めていて。
「お父さん!」と、怖い顔の真由美ちゃん。
お父さんは、にかっ、と笑って。
「いや、事故事故」(^^;
真由美ちゃんは「事故報告書!」(^^;
お父さんも「ははは!」と、笑った。
・・・どう書くの(?)(^^;
恵を、客間のお布団に寝かせて
廊下に出てきたところで、バッグのケータイが鳴っているのに気づいて。
「あ、デンワデンワ」とととと・・・と。走って。
「あ、もしもしー。ああ、友里絵さん。すみません、連絡すれば良かった」
友里絵は「いやいや、無事ついてて良かった。楽しかった。お休みの日、使っちゃってゴメン
」
真由美ちゃんは「ううん、いいんですー。」
友里絵は「お兄ちゃんは、どーしてる?」
真由美ちゃんは、髪の毛が気になるのか、よけながら
「まだ、乗務です」
友里絵は「えー、じゃ、ひとりで帰ってきたの?」
真由美ちゃんは、右手で電話を持ち替えて「いいえ、恵さんが一緒に来てくれて」
友里絵は「そー、それは良かった、ひとりじゃ退屈だもんね」
真由美ちゃんは「はい。ちょっと心細かったので。」と。
・・・・確かに、退屈はしなかった酔っ払いの相手(笑)。
友里絵は「ねね、お兄ちゃんあたしたちのこと、なんか言ってた?」
真由美ちゃんは「あ・・・いえ、何も。あとで聞いてみます」
友里絵は「そーね。暇な時にでも。んじゃ、ありがとー。」
真由美ちゃんは「ありがとうございまーす。」と、明るく。
電話を切った。
友里絵は電話を切って「着いたみたいよ」
由香は「そう、良かった」
酔っ払い車掌(笑)事件は隠蔽された(^^;
愛紗たちは、先に206に入ってたから・・・・。
友里絵も。
バッグは、愛紗が持って行ってくれた。
ここは、指宿と構造が同じなので・・・エレベータ・ホールの横に
コインランドリーがある。
由香は「わかりやすいけどさーぁ、下着ドロが出やすいじゃんねぇ」
友里絵は「由香のフンドシなんか取らないよ」
由香は「最近流行ってんだよー、しらねーな?」
友里絵「うそぉ」
由香「ホントだってば、蔵前国技館純正!」
友里絵「どすこーい!」
菜由は「なにやってんの?」
友里絵は「あ、洗濯洗濯。菜由も入れる、臭いパンツ」
菜由「そりゃ臭いけどさ」と、笑う。
友里絵は「そーいうのが好きなマニアが盗まないうちに」
由香は「まあ、パンツだけ見てもわかんないもんなぁ。誰がはいてるか」
友里絵は「ふんどしって、そういうメリットもあるね」
由香は「律子さん♪律子さん♪」
友里絵は「それはフェザーだってば」
由香「そうだっけ?」
友里絵「メリットは、ほれ、♪ちゃん、りん、しゃん♪」
由香「それ違うじゃん。ちゃんりんしゃんだもん」
友里絵は「あ、そっかー。」
愛紗が出てきたので「愛紗も洗うー?パンツ」
由香は「でっかい声で言うなって。女子寮じゃないんだから!」と、張り扇ちょっぷ!。
愛紗は「・・・・・。」誰も居なかった、幸い。
でも・・・階段の下の1階ロビーに筒抜けだ(笑)。
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