第287話 お兄ちゃぁん・・・(^^)

電停は、大きな道路の真ん中にあるので・・・・

初めて乗ると、ちょっと怖かったりする。


電車がいるうちはいいが、居なくなると

結構な速度で、自動車が通るので

その風だけでも、怖かったり。

停留所のところは、柵があるけれど。



路面電車の運転士は、何も気にせずに

自動車の側を走っていく。


「ぶつからないね、よく」と、由香。

「時々はあるらしいよ」と、友里絵。


「それよっかさ・・・」と、友里絵は。

「おしめ変えられてたって事は・・・。」。


真由美ちゃんは「はい。」


友里絵は、人差し指を舐めて「ひっひっひ・・・。」


由香は、友里絵の頭を張り扇ー!(は、ないが)。「えーかげんにせい」


真由美ちゃんは「????」


菜由は「あ、いーのよ。時々ヘンになるから、友里絵おねーさんは」


由香「いつもヘンだよ」


真由美ちゃんは、くすっ、と笑う。



友里絵は「あーん、真由美ちゃんにも笑われたー。」と、泣き真似。


「おかーさーん・・・。」


由香「涙出てないぞ」(^^;


菜由「そのギャグ、前にもつかったろ」


友里絵は「うう、スランプじゃ。」


由香「ははは」



愛紗も、にこにこ。どちらかと言うと路面電車の運転を気にしている。

ブレーキと、MCが同じようで

右回しで加速、中立、左回しでブレーキ。

そんな感じみたいに見える。


クラクション。発車ベルは御馴染みの、紐をひっぱると。チンチン。



友里絵「ちんちん」


由香「ひらがなで書くなよ」



友里絵「ぼうやの」


由香「それなら大丈夫かも」




友里絵は「でもさーぁ、お兄ちゃんと6つ違いでしょ?」


真由美ちゃん「はい。」



友里絵「じゃーさ、一緒にお風呂入ったりしてたでしょ」


真由美ちゃんは、ちょっと俯いて、恥ずかしそうに「はい」


友里絵「じゃ、おにーちゃんのちんちんも見てるんじゃん。これは強力だ」



真由美ちゃん「強力ですか?」



菜由「うんうん、おにーちゃんにしてみればさ、可愛い、可愛い、って

可愛がっていられるもんね、ずっと」


真由美ちゃん「そんなものですか?」



愛紗「うーん、そうかもしれないね。だからさ、シェークスピアーにあるの。さっき話しかけたの




真由美ちゃんは「あ、なんか聞いた事あります。ずっと、かわいい妹だと思ってて。

実は他人だったから・・・。」




友里絵「なーんか、ドラマーぁ。」と、左を向いて。


「おにーちゃぁん・・・。」と、嘆く、かわいい真由美ちゃんのマネ。(^^;


右向いて「真由美」と、さっきのおにーちゃんの顔マネ。


真由美ちゃん、笑う。ころころ。



友里絵は、左向いて「・・・おにーちゃん、わたし・・・・おにーちゃんの事」と、かわいい仕草




真由美ちゃんは「私、あんなにかわいくないですー。」(^^;



友里絵は、右向いて「だめだ。いけない。僕たちは・・・。」と。視線を反らす芝居。




由香は「よっ、色男!」



菜由は「乗せるなよ」



由香「ははは」(^^;



友里絵は、左向いて、両掌を組んで「わたし、知っているんです・・・・。私達に

血縁が無い事を。」と、なみだ目の芝居。


真由美ちゃんも、ついにふきだす「きゃははは」




愛紗「上手いなー。役者になれば?」



友里絵「血縁高田の馬場」


由香「なんだそれ」


友里絵「さあ」(^^;



菜由「ソープオペラね」


友里絵「ソープランド?」



菜由は真っ赤になって「違うよ、バカぁ」と、手を振る。



愛紗は「英語で、昼メロのこと」



友里絵「知ってるよん」(^^)。



由香「おのれ、ふざけおって・・」と、友里絵をはたこうとするが


友里絵、逃げる(^^)。










5人は、おしゃべりしながら電停から、横断歩道を渡って舗道へ。


直ぐ前の交差点から、坂道を登る。


坂の右手が熊本城。


道路の対面、並木道にお店があって。


「中華、美味しいですね」と、真由美ちゃん。





友里絵は「ラーメン、ラーメン」(^^)。



由香「友里絵は麺類好きだな」


友里絵「イケメン、ソーメン、_-メン」


由香「・・・・。」



菜由「さ、食べよっか」


友里絵「ははは。」



お店は、坂の途中にある

一見、フルーツパーラーみたいな

硝子が大きい、明るいお店。

でも、なぜか中華。


由香は「ふつう、中華って言うとさ・・・なんか、赤くて。金色の

ドラゴンがいて」


友里絵はカンフーのポーズ。「あちょ、あちょ」と、爪先立ち。

ブルース・リーの顔真似。


真由美ちゃん「うまいうまい」と笑う。



菜由は「そっちもドラゴンか」


愛紗は「ここは、なんとなく洋風」


真由美ちゃんは「はい、前は喫茶店だったそうです」



友里絵「あ、そーか。なんか、ここのウェイトレスさんが美人だったって」


由香「あ、タマちゃんか」



友里絵「そうそう」



菜由「いろんなとこに出てるなぁ」



友里絵「お化けじゃないんだから」



愛紗は「ははは」


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