第123話 旅のプラン

「さ、お茶でも飲みましょ。」と、伯母さん。


はーい、と、三人。



「広いなー。」と、友里絵。


「古いから」と、伯母さんはにこにこ。


「間取りは昔のままね」と、愛紗。



「そう。リフォームだから」と、伯母さん。



「団地とは違うね」と、由香。



「こっちにも団地はあるよ。大分の方とか。都会ね、あっちは」と、伯母さん。



「ここから通えばいいのに。」と、友里絵。



お客さん用の茶碗は小さいので、ちょうど、友里絵のサイズに合う感じ。




「明日、どうしよう?」と、愛紗。



「家のそばには行かない方がいいんじゃない?」と、由香。



「そうね」と、愛紗もちょっと、にがわらい。



「帰んないならね」と、友里絵。



「帰ったら面倒だもん。」と、愛紗。



伯母さんも笑う。「それなら、ここから熊本の方へ行って、阿蘇に泊まれば。」



「いいなー。阿蘇山って行ったことない」と、友里絵。


「あたしらはね。あ、でも。菜由が」と、由香。



あ、そっかー、と、友里絵。


「宮崎空港で待ち合わせだものね」と、愛紗。




「そんなに出遭うことないと思うけど。地元の人って観光地行かないから」と、伯母さん。



「そっか、あたしらも行かないもんね、家の近くの観光地」と、友里絵。



「愛紗の家ってどこ?」と、由香。


「飫肥だけど・・でも、親戚が結構いるから、あの辺り。」と愛紗。



「さっきのお風呂のおばあちゃんみたいに、向こうは知ってるって事あるもんね」と、友里絵。





「お休みに逢いたくないもんね」と、由香。



「大分に住んだら、何れは見つかるわね、でも」と、伯母さん。



「そうね」と、愛紗。



「国鉄に入ったらそうなるよね。家の近くは通りませんって訳にいかないし」と、由香。




「・・・それ、考えると、遠くの町に住んだ方がいいのかな」と、愛紗。



「南極とか」と、友里絵。


「町があるかい!」と、由香。


愛紗も笑う「面白いね」



「南極1号ー!」と、友里絵が言って


伯母さんがいることに気づいたけど(笑)



伯母さんも愛紗も「南極1号」を知らなかったので

無事に済んだ(笑)。


由香だけが、きまり悪ソに笑っていた  「ばか」と、呟いて 。

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