【連載版】婚約破棄は誰が為に~望まれていない第一王子は皆の幸せを願って公爵令嬢に婚約破棄を告げる~

作者 福音 希望

最初からエピローグまで一気読みするほどには面白い

  • Good!

ただ、どうにも第一話の王妃の発言に納得が行かない。
作者さん自身も作中キャラも何度もその行動の理由を説明してくれてるけど、説明になってないと思う。
他作品だと、
「Aって発言だけど…言われてみればBとも確かに受け取れる…アレはそういう事だったのか!」
って読ませ方する物はあります。確かにあります。でも本作は無理です。それは繋がらないよ…としか言い様がない。理由も緊張したからって…。ヾノ・ω・`)イヤイヤイヤ
そこに整合性持たせるためか、中盤から妙に王妃の描写が増えててなんか変な事になってます。でもお話自体の流れがあるので、王妃は後悔も反省もしてる風で関係改善したいと思ってるらしいけど、結局本腰を入れては動かないまま。なので文章量を王妃に結構割いてる割に中身が無い。でも王妃を悪者にしないってプロットなので、
"他人の前では泣いて見せたりどうにかしたいと口にはするが、実際は10年以上何もして無い"
という無能キャラ、若しくは腹黒になってしまってる。
無能な王妃を擁護する為に無理筋なヨイショや王子批判するサブキャラ達も同様に評価低くなってしまいます。変な宗教みたいな様相に。働かないニートとそれを必死に庇う祖父母みたい。
作中の人物達は真相知った後も主人公が(やり方が)悪いと口を揃えるのがまた強烈な違和感。
そもそも誰が悪いって、母親レイプした王様と、レイプ被害者である母親を追放した王妃が悪い。その上王家に迎えておいて何のフォローもしない。一読者としては成人した男性に対し今更”私が母親”アピールするのを見たいのではなく、やってしまった事、何もやらなかった事をちゃんと悔いて謝罪して欲しいです。その上で、今後どう母親として生きていくかを独り善がりではなく、夫とも、子供達とも共に話し合って行けば良いのではないかと。
”王妃”という最上位の立場にある人間の意地というか誇りというか気高い人間の生き様など、そういったモノが感じられず。「ワタクシ可哀想(チラッチラッ)」ってしてるだけで薄っぺらく思えてなりません。

ヒロインも、王子を追い掛けてくるのはそれはそれで王道だけど、素直に好きだと縋れば良いのに追い詰める様なやり方を何故するのか。追い詰めた末に国を出奔した想い人に対しやる事じゃあない。一方的な想いで動かしてるだけで、そこに王子に寄り添おうとする意思が感じられず。共に生きようとするのでは無く振り回してる感じを受けます。この子も自分本位に動くだけに思えてしまう。

素材は凄くいいのに本当に勿体ない。それこそ一気読みしてしまう程に。
残念な点の半分以上は王妃の発言内容数文字変えるだけで解消するのが余計にそう思わせる。

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