天使さんの感覚

「でも、びっくりしちゃいました。

突然、クリスタさんが。

めぐは、驚いて。


クリスタさんにお礼、と言うか

半分驚いて(笑)。



「わたしは、めぐちゃんが

銃口の前に飛び出したので。

とっさに。動いちゃったの。」



天使のままで居れば、銃弾など

恐るるに足らない。



死ぬ事もない。



でも、今は・・・・。にゃごと、めぐの為を思って。


天使でもなく、人間でもない存在になっているから



力は何もなく、さりとて人間のように

恋、のような


喜びがある訳でもなかった。


そこまでして、なぜ、この世界に

いるのかと言えば


それは、にゃごが天使さんを

必要としてるから。



めぐを守る事は、おばあちゃんとの約束だから。




めぐを、いつか護ってくれる人が

現れるまで。




「でも、めぐちゃんの力で

わたしは、生きてます、こうして。」


クリスタさんがそういうと



ルーフィが、その訳を尋ねる。



めぐは「よくわからないの。

危ない!って思ったら

銃弾が消えたの。」と言うと


ルーフィは、「集中力だね。

何か、いつもそれが出来れば


普通に魔法使えるだろうけど。」と。




「そうなの!わぁ、そうなんだー。

そうできたら、どんなにいいだろ。」と

めぐは、にこにこした。


一晩中、絵本に閉じ込められてた

とは思えないほど、元気(笑)。





ルーフィも、にこにこ。



「その為にね、僕らは魔法陣書いたりするけれど。集中力があれば

そんなのは無くても出来るんだね。


僕らのような魔法使いよりも、めぐちゃんの方が才能があるんだね、きっと。」





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