猫はお友達

そのちゃとら猫は

よく見ると、にゃごと

同じくらいの大きさで、年回りかな、

なんて、巨大な猫を


めぐはそんな風に思った。


めぐの事が見える訳でもないのだけれど


なんとなく、感じるところがあるのか


絵本を、ナメようとしたり。





めぐは、いつバレテしまって

猫に食われてしまうかと

ちょっと、不安だった。




「たまぁ、だめよ、いたずらしちゃ。」



さっきの声がして。


この、にゃんこの飼い主なのだろうか。




猫は、おとなしく去ってくれたので

めぐは安堵。





その頃、ルーフィはその様子を




海沿いの林から伺っていた。

 


「どうしよう・・・あの中に

忍び込んで、本を取り替えてくれば

いいけれど。」


猫がくっついていると厄介だ。



家のひとに見つかってしまっては

新聞種である。



「身元不明のイギリス人逮捕。不法入国か?」



なんて(笑)。




冗談ではなく、捕まればそうなる。


別の時空間から来たと言って、誰が信じるだろう。


量子コンピューターを持っているなどと


見つかろうものなら、宇宙人のように

アメリカ軍に連れ去られて解剖されてしまうかもしれない(笑)。




想像するだに恐ろしい(笑)。




それは冗談にしても、とりあえず

めぐに3次元、つまり元に戻ってもらうには・・・・。



その魔法を教えるか、時間を逆転させて戻らせるか。


いずれにせよ、めぐに

その方法を教えるのは


ここからでは無理だ。









めぐが乗っている「ゆきのひとひら」は


結構人気のある本らしくて

よく、貸し出されていた。





きょう、借りた子も


幾度も借りて、物語を覚えてしまって

いるのだけれど。




それでも、この本を・・・楽しみにしている。



なにか、おとなにはわからない

魅力があるのだろう。。

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