天使の水浴

美、というのは

やっぱり女の子にあるのだな、と

学校で習った事を思い出したりした

わたしだった。(笑)。


もともと、わたしの

ハイスクール時代の映像を

ルーフィが見せてくれて。


それで、この世界に

飛んできてしまったわたしだけど


自分の3年前、それが

めぐ、みたいだったのかなー、なんて

思ったり。


めぐのボディは、美術的でもあったりして。



はて、自分がそうだったのかな、なんて

比べる事もできないけど(笑)。



天使さんのボディは、鑑賞するに相応しい

素晴らしい存在、って思う、


それを鑑賞できるなんて、わたしたち

女の子だけの特別なもの、そんな

気持ちになったりもしたり(笑)。



柔らかい宝石。


そんな言葉を、思い出したり。


天使さんって、男の子でも女の子でもないんだけど


外観が女の子みたいだし、心お

なんとなく・・・・



やっぱり、女の子って象徴なのね、

美とか、愛とかの。


なーんて(笑)。




「背中、ながそ。」って、

めぐは、いつかみたいに。


めぐ、わたし、クリスタさん。


3人だと、ちょっと狭かったりするお風呂だけど


並んで、背中流したり。



シャボン玉、ふわふわ。

柔らかくした、海綿に


お湯を浸して。



クリスタさんの肩に、静かに触れて見る。


すーっ、って。



「気持ちいい?」



「はい。」



天使さんに触れた人なんて、わたしたちくらいのものだろう。。



クリスタさんは、めぐの背中を流してるけど

クリスタさんの背中越しに、めぐを見ると


ほんと姉妹みたいね、って

めぐに言った。



「おねーさんも、そーよ。」



なんて、めぐはかわいい言葉を。


わたし・クリスタさん。


姉妹みたい、だったらいいなぁ。(笑)



自分のヌードって、見れないもん(笑)。



それから、温泉に

ゆっくりつかって。


のーんびり。



「桧のお風呂って、気持ちいいでしょ。」って、わたしは

クリスタさんに言う。




「はい、とっても。いい香りがして」



「桧の香りなの」って、めぐ。



「そうなんですね。森の中でも

この香り、感じます」と、クリスタさん。



森の中・・・・・



天使さんになる前、彼女は

どんな人だったのかしら。


アルプスの山で、山羊さんと

暮らしてたのかなー、なんて。


草原で、お花畑と一緒に

暮らしてたのかなー、なんて(笑)。




どっちにしても、自然のいっぱいな

とこで


のーんびりしてた、そんな感じに

見えたり。




お風呂上がりに、お庭から

星を、3人で眺めて。


遠い、あの星の

もっともっと遠くに、わたしたちは

旅するんだなー、なんて(笑)。





宇宙空間は、重力に沿って曲がるので

光が、届く、あの星の


そのずっと遠くまで、真っすぐ進む事は、できなかったりする。


つまり、たて・よこ・たかさ、って


角砂糖みたいな空間は、宇宙みたいな大きいところだと

ゆっくり曲がっていく、って事。

実は、時間旅行もそんな感じらしい。


4次元空間は、伸び縮みできるので

歪んだ時間軸を、飛び越える。



そうすると時間旅行。


空間の座標軸を飛び越えると

瞬間移動。


宇宙物理学では、そんなふうに

言われている。




ルーフィたちは、その方法を見つけた、と


そういう事らしい。



グレゴリオ聖歌を、お父さんが聞いている。


ラジオかなー。



あ、こっちだとめぐのお父さんだけど。



明日、帰るのかー。



なんか、淋しいけど・・・・・(笑)


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