第7話 スクランブルニュージェネレーション

 肌寒い時期からだんだん温かくなり太陽の日差しが少し暑いなと感じ始めたころ。

 少女たちは水色の合服へと服装をチェンジしていた。

「合服の支給遅かったよね。もう夏服でいいよぉ……」

 ミチが暑さでダウンしている中、ステラは素朴な疑問を考えていた。

「冬と春は紺で合服は水色。夏はどうなるんだろう」

「夏は水色と白らしいよ。でも、カスタム制服の導入がどうとかって言ってよ、もしかしたら私たちが2年になってるころには制服の色も自由になってるかもね」

「私はなんでもいいかなぁ」

「ステラってほんと地上ではふわぁ~っとしてるよね。その感じミソラに似てるかも」

「そうかな?」

 その時、教師のマチルダがやってきた深刻そうな表情でステラに声をかけた。

「ステラさん、いいかしら?」

「あ、はい。ごめんミチ。行ってくるね」

「うん。――どうしたんだろう……」


 マチルダに案内されたのはミーティングルームだ。

 扉が開くとそこにはミソラにクルミにウララはすでにまっていた。

 それに加え4年のソレイユとルナも。

「みんな揃ったか」

 軍服のような白い制服を着た女性が話を始める。

「君たちに集まってもらったのはほかでもない。陸のドレスを扱うガイアがこちらの領土に侵入しなにやら採掘を行っているとの情報が入った。今回はそれを調査するために緊急出動をしてほしい」

 1年たちは全員よくわからないという様子の中、ソレイユが1年をまとめた。

「本当だったら上級生やレッドスカイに協力をしてもらって対応することなんだけど、今回は緊急を要する。君たちの実績を信頼したうえで今回私とルナの援護をしてほしい」

 まだ事態の把握ができていないがやらなきゃいけないという使命感は伝わってきた。1年たちは共に現場へ行くことを決めた。


 軍服の女性に連れてこられたのは格納庫だ。

「1年にはまだ専用のスカイドレスが用意されていない。そのため、こちらで用意した君たちの癖や飛行スタイルに合わせて既存の物を改造し君たち用に作り直した」

 そこには5機のスカイドレスが用意されていた。

「あの、なんで5機なんですか? 私たち4人じゃ」

 ウララは素朴な疑問をした。

「もっともな質問だ。本当は5位の者にも来てもらう予定だったが見つからなくてな」

 4人は制服の下に専用のぴっちりとしたボディスーツを見に纏い出撃することとなった。

「ウララ、スカイスクレイパー出ます!」

 緊急出撃の場合は即座に現場を駆けつけるためにカタパルトからの出撃となる。

 浮上すれば数秒で最高速だ。

「クルミ、インパルスワンいきます!」

「ミソラ、ロードマスターで出ます!」

 それぞれ発進している中、ステラは不思議な感覚に包まれていた。

「どうしたステラ。行けるか?」

「あの、このドレスって以前誰かが着ていたものですよね」

「ああ」

「私はこれを初めて着たのになぜか懐かしい感じがするんです」

「その感覚忘れるんじゃないぞ。――ステラ、準備ができたら発進だ!」

「ステラ、スターライト! 突貫します!」


 少女たちは空へと飛び立った。かつて誰かが着ていたドレスの思いをのせて。

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