第588話初めての始まり
「・・・そーくん、あと10分だね」
「・・・そうだな」
そう、とうとうここまで来てしまった・・・
色々と脱出する方法とかを考えてみたりしたけど、やっぱり手錠で繋がれてる状況でそんなことができるわけもない。
かといってさっきも考えた緊張でどうのってやつも俺にできるわけがない。
「そろそろ・・・脱ご?」
「・・・は、はい」
俺は本当にその時が迫っていることを今の初音の声音から察し、思わず敬語になってしまう。
「・・・あっ、脱ぐなら手錠外さないとだね・・・」
確かにそうだ、手錠を繋ぎながら服を脱ぐのは多分想像以上に難しい。
初音は鞄から鍵を取り出すと、この手錠に差し込んで・・・
`ガチャ`
手錠を外した。
・・・一日中手錠をつけて生活していると、無いことに違和感を感じてくるな・・・
初音はそんなことを思っていないのか、すぐに服を脱ぎ始めた。
「・・・ん、そーくんは脱がないの?」
「あ、い、いや、ぬ、脱ぐって・・・」
俺も初音に合わせるようにして、服を脱ぐ。
・・・と言っても、自分から裸になるのは恥ずかしいため、上着しか脱ぐことはできない。
「そーくん?・・・あっ!もしかして恥ずかしいの〜?」
「うっ・・・」
初音は相変わらず的確に俺の心情を突いてきた。
「仕方ないなぁ〜私が脱がせてあげるねっ❤︎」
「えっ」
初音は俺の服を下着だけになるまで脱がせた。
・・・脱がせられるのは割ともう結構体験してるけど、やっぱり何度体験しても恥ずかしいものは恥ずかしい。
「はぁ、はぁ・・・目の保養・・・❤︎」
「め、目の保養って・・・」
「はぁ、あと2分でそーくんと・・・❤︎あぁぁぁぁ、フライングしちゃいたいけどフライングしたらそーくんが色々文句言いそうだから私はちゃんと待つのっ!」
「そ、そうか・・・」
初音は宣言通り残りの時間は特に何もせず、ただただもじもじしていた。
そして・・・時は来た。
「・・・はぁはぁ、もう我慢しなくても良いんだよねっ❤︎」
「そ、そうだけど、まずは落ち着い──────」
「無理❤︎」
すると初音はベッドに寝転がって俺のことを引っ張り、初音は両手を広げて言った。
「好きに、して・・・❤︎」
「・・・・・・」
こんな光景をつい最近も見──────
「って言ってもそーくんが何もできないのはもうわかってるから、私がリードしてあげる❤︎」
「えっ、ちょっ・・・」
すると初音は俺の下着を無理やり下ろし・・・
「まずは大きくしてあげないとね〜❤︎」
そう言うと手を色々な感じに動かし動かした。
「ぅっ・・・」
「素敵❤︎」
一応大きくしないようにしてみたけど、やっぱり体は正直という言葉があるぐらいなのだから、体は本当に正直だ。
俺のそこはいつでも良いですよと言わんばかりに元気だった。
・・・くっ、これも男の性なのか・・・
初音は俺のそれを少し硬直したまま直視した後、自分も下着を脱ごうとす─────
「って、な、なんで脱ごうとしてるんだ!?」
「なんでって・・・脱がないと挿れれないでしょ?」
「え、あ、そ、そうか・・・そうだよな・・・」
何気に今まで襲われそうになった時も俺が脱がされるだけで初音の・・・と言うより、女子の秘部を小さい時の霧響以外見たことがないな。
・・・まぁ小さい時のお風呂の記憶なんてほとんどないけど・・・
「・・・・・・」
・・・ゴクリ。
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