第406話あゆによる快楽攻め

「す、すごいですね、先輩・・・!」


「うわぁぁぁぁぁ、ちょっと待てええええええええ!!」


 俺はすぐに空いていた両手でそこを隠したが・・・


「もう〜、お邪魔ですよ〜❤︎」


 そう言うとあゆは素早く俺の両手に何かを刺した。と同時に、俺の両腕から力が抜け、俺のそれがまたもあゆの前に露出した。


「な、なにっ────」


「触っちゃってもいいですかぁ?はぁっ・・・無理って言っても触っちゃいますけど・・・❤︎」


 そしてあゆはとうとう、俺のそれに右手の人差し指と親指で輪っかを作って嵌め込むようにして触った。


「うわぁ〜、ドクンドクン脈打ってますね〜、初めてみるので驚きです・・・❤︎」


 まずいまずいまずい、この状況を早く打破しないといけないことは頭ではわかってるのに体が全く言うことを聞かない、この俺の状態がまずい!


「私のためにい〜っぱい溜めてくれてるんですね〜」


 な、何か・・・あゆの虚を突けそうな言葉・・・そうだ!


「あ、あゆ!お、俺と普通の恋愛がしたいんじゃなかったのか?こんな強引なやり方はあゆの言う普通の恋愛に当てはまらないだろ!」


 あゆ自身の言葉で攻撃しよう。これならあゆだって認めざるを得ないはず・・・


「私だって普通に恋愛したかったですけど、先輩が普通の恋愛をしていない方の白雪先輩を優先しようとするからじゃないですか」


 そう言いながら、あゆはその手で作った輪っかに嵌め込んでいる俺のあれを親指と人差し指だけで握りつぶすほどの力で握りしめた。


「い、痛い痛い、わ、わかったから、力を抜いてくれ」


「はい❤︎」


 俺がそう言うと、あゆは力を抜いた。・・・ん?力を抜いてくれ・・・?


「・・・・・・」


「いつもの先輩なら「離してくれ」って言いそうですけど、今は力を抜くだけでいいんですね〜」


 確かにそうだ、ここは力を抜くだけじゃなくて離してくれが正解だ、なのに俺はそうは言わなかった・・・あゆに触られてること自体に不快感を覚えてないのか?・・・催淫剤とかいうやつのせいか・・・なんて厄介な。


「じゃあ、そろそろ始めますね・・・❤︎はあっ」


 あゆは興奮気味に言うと、右手の親指と人差し指だけじゃなく、中指、薬指、小指と、全ての指で掴み・・・それを一気に根元まで擦った。


「くっ・・・」


 あゆは今度はその右手を根本から上へと持っていき、それを何度も繰り返しながら、俺のことを言葉で煽ってきた。


「しゅこしゅこってね♪こんなのが気持ちいんですかぁ〜?せんぱ〜い」


「う、うるさい、い、いいから離してくれ!」


 と、言葉では言ってみるも、体は全く言うことを聞かず、脈をどんどん早めている。相変わらずドクドク聞こえる・・・


「はあっ〜〜〜!!そんな可愛い顔で離してなんて言われて私が離せるわけないじゃないですか〜!」


 そう言うと、あゆはもっとその手の速度を早めた。


「ま、待て!い、いきなり激しすぎる!」


 ・・・が、気持ちいと思ってしまっている俺がいる。だが、これだけは我慢しなければならない。


「・・・あっ、そろそろビクッとしてきましたね〜、出ちゃうんじゃないですかぁ〜?やっぱりお早いですね〜、まだ3分ですよ〜?」


「くっ、ぐっ・・・」


 た、耐えろ俺!

 そう思っても体は快楽には勝てない、あと5、4、3、2、1───出───!


「えっ・・・」


 するとあゆは、この前の初音との時みたいに特別何かが起きたわけでもないのにぱっと俺のそれから手を離した。


「な、なんで───」


「先輩が私に「出させてください」って懇願してくるまで何度も何度もこう言う風に寸止めを繰り返します」


「えっ・・・」


 あゆはさらっと俺を地獄に突き落とす発言をしてきた。ま、また寸止め・・・まあ元々今回は絶対に出したらダメだったから、利害は一致してるけど体は拒絶反応を起こしてる・・・か。


「あくまでも、先輩から懇願してくるまでは絶対に出させませんし、寸止めもやめません」


「そ、そんな・・・ぁっ」


 で、でもそう言うことなら、俺が耐えればいいだけの話・・・絶対に耐える。

 忍耐力にだけはちょっとした自信がある。・・・こういうことはちょっと早いかもしれないけど、忍耐力とは別だ。

 絶対に我慢してみせる・・・

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