第386話あゆの独白
先輩と白雪先輩を別れさせる目処はついてる。
一つは、白雪先輩と結愛先輩を対立させてその隙に私が先輩と恋人になること。───でも、これは極めて可能性が低い。
今まさに実行してることだけど、先輩はそんな簡単に堕とせないし、もしかしたら白雪先輩と結愛先輩が私のことを目の敵にして一時的に協力するかもしれない。だからこれはあくまでも前段階。
二つ目はそもそも長い期間先輩と白雪先輩を会わせないようにして白雪先輩を壊す方法。
白雪先輩さえ壊れてしまえば、あとは結愛先輩だけ。私の見立てだと結愛先輩は最悪の場合先輩と恋人にはなれなくても今以上の関係はキープしたいと考えてる。だからこれは有効かもしれないけど、白雪先輩は壊れるよりも私への憎悪でそれを補うかもしれないから確率は半々。これも一応今日から実行すること。
そして最後三つ目、これが大本命で、この1週間の間に`先輩から白雪先輩に対する好意をいけないもの`と思わせる。
私としてはこれが一番先輩の弱いところだと思ってる。
これをやる方法は、簡単に言うとキスでもなんでもいいから先輩と性的な行為をすること。
でも、これにも条件があって、それは私からじゃなくて絶対に`先輩から`させること。
もしいつもみたいに私からしても先輩は`無理やりされた`としか思わない、でももし先輩から私にそういうことをしたなら`罪悪感`で白雪先輩とはもう恋人でいるなんて先輩自身ができず、私に性行為をしたのであれば私に嫌だったとしても責任という意味で泣きついて先輩と恋人になることができる。
その場合、結愛先輩が残るけど、先輩は罪悪感に縛られて私以外なんて見ることすらできない、いや見てはいけないと思わせることができる。
だから結愛先輩にはたまに先輩と2人きりの時間を与えておけば変なことはしてこないはず。
成功すれば絶対に先輩を堕とせる代わりに、難易度も一番高い。
でもこの計画は私に一切のデメリットがない。別に失敗しても元々先輩は私のことを軽薄だと思ってるだろうし、日頃からあんなやばい人と付き合ってるんだから、こんなこと日常茶飯事、別に何か思うこともないはず…
「・・・・・・」
はぁ、本当は先輩とはもっと順序よくいろんなことしたかったんだけどなぁ〜、先輩とえっちなことできるなら別にいっか♪
「あ、あゆ、えーっと・・・ちょっと顔を洗いたい───」
「私が拭き拭きしてあげますからちょっと待ってくださいね〜❤︎」
先輩はなんとかして私に手枷を外させようとしてるけど、私からしたら見え見え。むしろ先輩から私に奉仕を要求してくれるなんて至福の時間❤︎
あぁ、やっぱり先輩をあんな人に渡すわけにはいかないです・・・先輩と釣り合うのは、私だけ。
私が先輩に本当の恋愛を教えてあげます。
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