第273話胸好みアンケート結果
そして今日も全授業課程が終わり・・・
「じゃあ朝のアンケート結果が出たから発表するよー!」
七海先生が大きな声でそう声を発した。さあ、結果はどうなるんだ。俺としては正直どっちでもいいけどその結果自体では俺に大きな影響を及ぼすことになるだろう。
「まずは小さいお胸が好きな子は・・・24%!」
24%・・・4分の1ぐらいか。やっぱり大きい方が勝つのか?
「次に中くらいのお胸が好きな子は・・・50%!」
多いな、まあ女子は女子同士の関係を壊さないために中くらいに入れるだろうからあとは俺みたいに単純にどちらでもないを選んだ人が多いのか。と、いうことは────
「そして最後に、大きいお胸が好きな子は・・・26%!」
「っ・・・!」
これは・・・大きい方の勝ちだ。
「虫?何か言うことはある?まあ最初から結果は見えてたけど♪女の武器とまで称される胸が小さい方がいいわけないよね〜♪」
いや、まあ。小さいと大きいで言えば大きいが勝っただけで、1番票が多かったのはどちらでもないだったんだけどな。
「そ、そーくんは・・・」
「ん?」
「そーくんはどっちに入れたの?もしかして贅肉に入れてないよね?」
「い、入れてない・・・」
一応嘘はついてない。俺は大きいにも小さいにも入れてないからだ。
「あー、そーちゃんはどちらでもない、だよ?本当、ありえないけど」
サラッと言うなー!
「そーくん?」
「い、いや、まあ、ど、どっちでもいいっていう言い方したらあれだけど別に胸の大きさなんて気にしないって言う意味で・・・」
「・・・そうなんだっ!」
初音は喜んだ。よかった、結愛は変に落ち込んでたから初音も落ち込んで最終的に怒られるかと思ったけど、そうはならなそうだ。
「そうだよね!胸なんて───」
「あ、ごめんみんな〜!票数が間違えてるのがあって、小さいが25%で大きいも25%だって!なんか選挙管理委員の子が間違えちゃったらしくて───」
先生はその後も何か話しているが、おそらく初音と結愛の耳には届いていない。
「引き分け!?そんなっ・・・」
結愛は落ち込んだ。
「引き分け・・・まあいっか♪」
初音は言葉とは裏腹に少し安心している様子だった。っていうかこのふざけたアンケートに選挙管理委員の人が動いてるのか・・・もったいないにも程がある。
「で、そーくん、どちらでもないに入れたってどういうこと?」
「えっ・・・」
さっき小さいが負けた時はいい感じに乗ってくれてたのになんでいきなり怒り出すんだ!俺と初音はその後激しい論争・・・なんてするまでもなく俺が謝らされる羽目になってしまった。
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