第12話『反徳川挙兵』
三河狸は遂に伏見城を鳥居元忠に委ね、江戸へと向かった。之に対して四大老、五奉行、西国の多くや東国の一部の大名は利家の下に参上し、『徳川内大臣家康に叛意があるのは明確』として江戸征伐宣言、挙兵した。
此処に歴史は完全に変わることとなった。
俺は爺に対して、黄金二万両・兵糧米二万石を下賜した。更に天皇陛下より晒布100反が爺に下賜され、徳川に義なし、豊臣氏の忠臣である利家が謀反人家康を討つという様相を強めた。
爺……前田利家を総大将とする、徳川を除く四大老、五奉行、三中老、岩城貞隆、原頼長、熊谷直盛、垣見一直、福原長堯、有馬晴信、松浦鎮信、小早川秀秋、小早川秀包、長岡(細川)忠興、加藤清正、加藤嘉明、浅野幸政、織田秀信、織田
しかし三河狸を推す勢力も強く、伊達政宗、最上義光、南部信直、津軽為信、信牧親子、秋田実季と言った奥羽武士が江戸に集結した。
またそれに留まらず、織田有楽斎、京極高次、池田輝政、福島正則、細川幽斎、黒田官兵衛、長政父子、藤堂高虎、森忠政、筒井定次、仙石秀康(秀久)、真田信幸、稲葉貞通、金森長近、一柳直盛、平岩親吉、徳永寿昌、大須賀忠政、九鬼守隆、小笠原秀政、菅沼忠政、池田長吉、富田信高、溝口宣勝、村上頼勝、田中吉政と言った東国のみならず、西国からも東軍に属する者達がいた。これらにより、東軍は組織されることとなる。
三河狸は半月の間準備にと費やした。幾ら東国武士が参陣し、三河狸本人も200万石を超えるとは言え、兵力差は明確であり、中々に厳しいものであった。その為にしっかりと準備に時間をかけたのだ。
その頃西軍はというと、大坂城守備隊、江戸征伐勢の二手に分けられていた。
大坂城守備隊……前田利家、利長、立花宗茂、島津本隊
尾張三河美濃伊勢守備隊……織田秀信、加藤嘉明、九鬼嘉隆等
伏見城攻城隊……
{後江戸征伐本隊(東海道)……毛利輝元、石田三成、大谷吉継、島津義弘等
後江戸征伐副隊(東山道)……宇喜多秀家、小早川秀秋、丹羽長重、織田秀雄等}
奥州本隊……上杉景勝、堀秀治
九州本隊……加藤清正、小西行長
在国……真田昌幸等
に割り振り進軍を開始した。
一方で全体的に不利となっている徳川は防備を固めた上で、東海道、中山道を行く二部隊を編成していた。主力は徳川家臣団と、西軍奥州本隊に対抗し得る以外の兵力を動員して編成がされている。
また西国に於いても徳川に与した者達は在国し、城に籠城した。
集めた兵力を東西問わず合算すると、二十八万人にも昇った。そのうちの十六万八千人が西軍の動員した兵力であった。因みに東軍の内、徳川家康の領内だけで八万人程動員出来ていた……流石250万石というところである。
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