第120話商品開発

ウルフ肉でもある程度は食べれることが分かって、私は次にどうやって獣臭さを消す方法を考えていた。

 先ずは塩とお酒で臭みを取ってみよう。

 カツの大きさに切ったウルフ肉を、塩とお酒を塗して良く揉んで。

 血が滲みだしてきたら、水を張ったボールに入れて洗います。

 これを何回もやって、血が出なくなるまで繰り返したら、揚げと行きます。

 

今日の夕飯もカツになっちゃうけど、皆お腹大丈夫かしら?

 上げ終わったウルフカツをストレージに入れて、今度はカレー粉を使って匂いを紛らわす方法を試してみようかしら?

 こっちは前にやっているので、そんなに苦労しないわね、前は茹でてから塗してたけど、今度は下味付けるのと一緒にカレー粉を塗してみましょ。

 これでどうなるかよね、上手くいってくれれば、お酒の下処理をやらなくて済むから、大分楽なんだけどな~。

 こちらもカレー粉を塗したら、揚げていく。

 上げ終わったカツはストレージ行ね。


後は煮て匂いを取る方法よね。

 前にアベル達に渡したウルフ肉は、煮てからカレー粉を塗した物なのよね。

 でも煮てしまうと油が落ちて、かなりパサパサにならないかしら?でも一応やってみましょう。

 

先ずはウルフ肉の塊を煮て灰汁を丁寧に取り除いて、水もこまめに取り換えて煮てみましょう。

 灰汁が出なくなたら、水を捨てて肉を覚まして。

 後は下味をつけて揚げるだけ。

 これもストレージに入れて置く。


私は色々下処理を試した。

 どれが一番いいか食べてみないと分からないけど、取り合えず作り終わった。

 後はソースも作って見ようかな、下味を付けて有るから食べても美味しいけど、やっぱりソースを付けたいわよね。

 

私は折角なのでソースも作ることにした。

 私が先ほどまで使っていた、油やパン粉を仕舞い始めたので、ラナちゃんが話しかけてきた。


「もうカツ?の試作はしないのんですか?」


ラナちゃんの質問に私は頷きながら。


「ソースを作って見ようと思うんだけど」


私はあることに気付いた。

 ああああああああ!そう言えば香辛料って薬草じゃない!ソースなんて作ったらものすごく高くなっちゃう。

 私が青い顔をして固まってしまったので、ラナちゃんは心配して声を掛けてくれた。


「どうしたんですか?顔が青いですよ!」


ラナちゃんに言われて、私は青くなった顔をラナちゃんに向け。


「ソースに使う材料が、すごく高いの・・・」


私はそう言うと、ラナちゃんも顔を青くしながら。


「そんなの露店で売れないですよ!」


ラナちゃんの叫びを聞きながら、私はですよねぇと心の中で思ってしまった。

 そんなハプニングも合って、私は今度はどうすればソースが作れるか考え始めた。


今使える材料は塩、胡椒、、お酒、酢、醤油、みりん、カレー粉、砂糖、後は薬屋さんで買った香辛料、野菜かしら?

 他にも数に限りは有るけど、ソース、ケチャップ、各種香辛料(薬屋さんで売って無かったものもある)他にも色々メーカー物の調味料。


取り合えず野菜を煮込んでコンソメを作ってしまおうと考えて、私は愛用の圧力鍋を取り出した。

 その中へ野菜を入れて煮始めた。

 少し経つと蓋から湯気を出し始めたのを見た、ラナちゃんが。


「凄い湯気が噴き出してますけど、大丈夫ですか?」


聞かれた私は笑いながら。


「大丈夫よ」と答えると不思議そうに鍋を見つめていた。


暫く放っておいて、その間に私達はハンバーグのタネを作っていた。

 今回のハンバーグのタネは、ウルフ肉を使って作って見ました。

 ハンバーグのタネだから煮るわけにいかないから、塩とお酒で臭みを取ってから作って見た。

 正直うまくできてるかかなり心配だけど、作って食べてみないと売り物になるか解らないのよね。

 ウルフ肉だけだとパサパサで、上手くまとまらないかなと思ったから、オークの脂身も少し入れてみました。

 上手くいってれば良いんだけど、もちろん入れない物も作りましたよ。


ラナちゃんとハンバーグを、ひたすらこねこねしている間に、圧力鍋もほっといなのでそろそろ良いかなと思い、水で圧力鍋を冷やしてから開くと見事に野菜が無くなっていた。

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