カーニヴァルの乙女

作者 高村 芳

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★★★ Excellent!!!

どこか孤独を感じている二人——キャラバンタの少年サルファと踊り子のアリージュが出会うことによってはじまる恋と決断の物語です。
恋物語、と書きましたが、二人だけが孤独を埋め合う話ではないのが、本作の見どころなのではと思います。
この出会いと決断が、サルファ自身見えていなかった周囲の人とのつながりと想いに、改めて気付くきっかけになる。
それを彼に伝えてくれる幾人もの存在が、とてもあたたかく、頼もしかったです。
文章はむしろ淡々と紡がれているのですが、不思議なほどひとつひとつに熱を感じ、胸に響きます。

迷った方はぜひいったん2話まで読んでー!
サルファが出会ったアリージュの描写に恋に落ちたら、あなたも絶対お好きな話かと思います!!!

二人の恋と決断の行く末をどうぞ見届けてください。

★★★ Excellent!!!

本当に砂漠の天幕で暮らしているかのような
キャラバンがその場にいるかのような
没入感がすごい作品です。

流麗な文章で紡がれる砂漠の恋物語は、
どこか昔懐かしい慕情を感じます。

作者さまによると三章構成だそうで
コンパクトに纏まっていて芸術品のような小説です。

★★★ Excellent!!!

砂漠の交易ルート沿いの町、という場所に、実際は行ったことはないですが。
この物語を読んでいると、その風景や生活感、人々の息づかいがすぐそばにあるように感じられます。
リアリティと親しみやすさをもった文章でつづられる物語に、心が異国へと飛ぶようです。
そして恋物語がどうなるのか。この先も楽しみです。