第67話 終業式それは始まり11
長宮さんに大変悪い情報というか……。
長宮さんからしたら面白い。良い情報なのかもしれないが。
とにかくなんかややこしいというか。面倒な事に夏休み直後からなっている現状である。
ちなみに場所は変わらず結崎の部屋にまだ俺は居る。俺がスマホの画面を閉じたところだな。とりあえず俺がスマホをしまうと。
後ろから申し訳なさそうというのか。とりあえずかなり小さな声がしてきた。
「……松尾君。度々……ごめん。余計なことしたー。奈都の声で……ちょっと、反応しちゃった」
結崎がまた小さくなっていた。
「いや、まあー。うん。長宮さんはいつものってか……あとでメッセージ入れとくから。うんまあ結崎には連絡いくだろうけど……」
「……あとその……奈都が言ってることは、気にしないでと言いますか……うん。気にしないで」
「大丈夫大丈夫。慣れってか。わかってるから。まあなんかこのままここに長く居ると……また長宮さんからの電話とか来るとだし。とりあえずは俺帰るよ」
そうそう。ここでこのまま作戦会議というのか。長宮さん対策を練る。というのもあるのかもしれないが。
とりあえず結崎はまだやっと復活したところというか。休ませた方がいいだろうということで俺は撤収を選択したのだった。
ホント再度電話があって今どこ?やら。またそれで結崎と一緒に居るとか言うのが長宮さんに流れると……なんでね。これは正しい判断かと思う。
「あっ……うん。そのありがとう。運んでもらって、そのあとも……そして奈都ことはごめん。余計な事増やした」
結崎がしょんぼりしつつ言った。
「いや、まあ幸い夏休み入ったし。長宮さんが突撃してこない限りは……だからうん。とりあえず結崎は今日のところは無理しないように。なんかまたあったら連絡してきていいから」
「ありがとう。助かる」
「じゃ。とりあえず次こそ帰るわ」
俺はそういうと結崎の部屋を出た。
結崎の家の玄関のドアを開けると……外から熱風。なんやかんやで結崎の部屋は快適な温度になっていたらしく。エアコン様最強ですよだった。
なのでそのエアコン様が居ない外は、やっぱり猛暑だった。一瞬で汗が出てくる。そんな感じだったな。
太陽は燦燦と輝いているし。最近の太陽。強すぎだろである。溶けるよ。なので結崎の部屋を出た俺は、とにかく早く家に帰ろうと即思ったのだった。
寄り道とかする予定ってか。する場所もないので帰るつもりだったのだが。とにかく早く帰ろうと。ギラギラ輝く太陽を見て再度思った俺だった。
ってか。今日の朝の時点では、今日は午前中だけ学校に行けば……その後は1か月ちょいはのんびりだー!とか思っていたのだが。
なんかいろいろあったし。そもそも腹も減ったし。短時間でいろいろなことがあったな……と俺は思いつつ公民館前駅へと1人で向かったのだった。
なお、余談だが。さすがに一番暑い時間というか。真昼間。帰りも誰も人とはすれ違わなかった。みんなちゃんと危険な暑さの時は室内に居るみたいだった。俺も早く帰らないとな。
◆
なお、俺はこの日また夜に結崎と会うことになるとはまだこの時は知らないことである。
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