第41話 準備室も大掃除
ガラガラー。
「失礼します!」
長宮さんたちが図書室に乗り込んできたのは5分ほど前。
それから、なんで3人。長宮さん、蓮花寺さん、結崎が図書室にやってきたかを聞いた。
簡単に言うと。俺がどこかに向かって行った。というのを長宮さんが気が付いたらしく。そばに居た結崎が図書室に呼ばれていた。というのを言ったら、なんか面白そうだから行ってみよう!みたいなことになり。
そりゃ、結崎と話している時先生に声かけられたからな。結崎はわかってるわな。
そして図書室のドアの前でコソコソこちらの話を盗み聞きしていたら「私たちも暇だし手伝おうか」と長宮さんが言い。突撃した。と結崎と蓮花寺さんが教えてくれた。
「なら手伝ってもらいましょう!人手が無くて困っていたのよ」
さらに今は、楚原先生がそんな事を言ったところである。何というメンバーに……。
それからは、俺を除いた女性陣が話しており。自己紹介が始まっていた。
自己紹介は大切だろうが。なんか話がそれていくと、なかなか掃除が始まらないということになってしまい。帰る時間がさらに遅くなるため。
「楚原先生。お昼抜きになりそうなのでそろそろ掃除しませんか?」
俺が口を挟んでいた。
「あっそうね。話してたたら終わらないわね」
「です」
自己紹介?が終わったであろうところで俺がちょっと言うと、準備室へ移動りっていうことにはならなかった。そうならなかったのだ。
「先にお昼食べちゃったらいいんじゃない?」
蓮花寺さんがそんな事を言ったのでね。普通に考えて短時間で終わる雰囲気がないなら、お昼ご飯を食べて掃除をする。というのが普通か。ということで。蓮花寺さんの話を聞いた楚原先生が。
「じゃあ先生が特別に車を出してあげましょう!」
と言いまして。
今日は本来なら午前中帰りなんでね。ここに居る全員。誰も昼ご飯持ってなかったし。校内で何か売っているということも今日はないのでね。ちょっと近くのコンビニまでになるのが自然な流れか。
……あれ?
楚原先生が買い物に出て行くということは、ここどうなるの?とか俺が思っていると。
「じゃあ私と澪が付いていくからー。松尾君とゆえ掃除頑張ってー。お昼なんでもいいよね?」
「えっ?」
「うん?」
俺と結崎が3人の方を見ると。
「じゃあ駐車場の方で待っててくれる?」
「はーい」
「お2人さん仲良くねー」
「あっ、松尾君とりあえず。準備室の本全部外に出しちゃって。よろしく。あっ準備室にある軍手使っていいからねー」
「「……」」
俺と結崎は、無言で図書室を出て行く3人を見ているのだった。
おしまい。
という事にも、もちろんならないので。
「どうしてこうなった?」
「さあ?はめられた?」
「なんとまあ……」
俺が結崎に聞いてみると、、まあそんな回答が。ってからこのまま立っていてもなので、準備室へ移動。鍵は開いていたのでそのまま中へと入っていく。
「うわぁ、なにこれ」
俺の後ろを付いてきていた結崎が室内を見て言った。
っか本当にだよ。たまに楚原先生が準備室で何かしているのは知っていたが。中は見たことなかったため知らなかったが。この部屋、やばいほど本が積んである。そして床は、あまり見えない。
理由は紙?チラシ?あー、図書だよりとかいろいろ紹介の紙か。それがたくさん段ボールなどに入っていて。その他、まあなんだろう?資料?本?が梱包されていたもの?なのかはわからないが段ボールも多いな。ってここゴミ屋敷じゃないよね?
にしても壁に積まれている本。よく見ると、本の隙間から後ろに本棚らしきものが見えるので、本を出すってこれめっちゃ大変そう。ってかどうしてこんなに積まれているのだろうか?
「これ地震が来たら生き埋めコース?」
結崎が部屋を見つつ言ったので。
「まあそうかと。揺れたら即避難が必要かと。まあないとは思うが。ってか、ホントこれ出すのは大変そう。あとホコリも凄そうだな」
「とりあえず窓開けようか?」
「だな」
そう言うと結崎が近くの窓を開ける。するとちょっと風が抜けるが。やっぱり暑いな。そして準備室なんか空気が重い気がする。ちなみに準備室も廊下に出るドアがあるのだが、そちらは固く閉ざされているというか。そこまで現状たどり着けない。
「結崎。とりあえず俺が高い本降ろしていくから、外に運んでもらっていい?」
「わかった。頑張ろう」
結崎は言いつつ。準備室の入り口近くの机の上に置かれていた軍手の束。10セット?くらいが袋に入っていたのでそこから軍手を取り装着していた。そして、
「はい。松尾君も」
「あっどうも」
俺も結崎から軍手を受け取ると装着。これで少しくらいホコリがあってもだな。
ということで俺は準備室内にあった椅子に乗り本を降ろす。
高いところの本を降ろさないといつ崩れるかわからないからな。っかなんでこんな器用に?積んじゃったかな?である。
あと床にある段ボールとか引っ張ったら崩れそうだし。いろいろと危険な部屋での作業だ。
「私は下の本出してくね。ってどこ置いておいたらいいんだろう?」
「とりあえず、机?でいいんじゃないかな?この本、どうするかわからないけど」
「わかった」
俺がそう言うと結崎は準備室と図書室の往復を開始した。少しずつ山が低くなると見えてきたのだが。本の山の後ろには本棚がやはりあった。が、その本棚にほとんど本が入っていない。どういうこと?と、俺は思いつつ。椅子が無いと届かない高さにあった本を降ろすと椅子をどけて結崎と同じように本の移動を開始した。
「結崎大丈夫?」
「うん?うん。大丈夫」
「無理しなくていいから」
「なんか松尾君の中で私弱い子になってない?」
「じゃないの?」
「えー」
とか話しつつ作業をした。
ちなみに結崎は、まあ強い子だとは思っているが。いろいろ今までにありましたからね。こういう通常授業とは違う時は、疲れが出ているんじゃないかとちょっと思って一応心配していたのだが。最近の結崎は元気そうなので大丈夫そうだ。
それから何度も何度も往復をしていると図書室の机。長机なのだがそこの机に今度は山が出来てきた。
「やっと床がちゃんと見えたきたな」
「だね。って本棚が後ろにあるのになんで積んであったんだろう?」
「さあ?」
結崎と俺は今ほとんど本が入っていない本棚の本も一応外に出していた。
本棚のはそのままかなー。と思ったのだが。あと本棚以外に本はないし。もしかしたらここに綺麗に並べ直すのかもしれないと考えると、まあ一度全部出した方がいいか。ということで図書室の机の上に全部出した。
「綺麗に……なった?」
「うーん。なんか段ボールとか。他の紙?がすごいね」
「だな。これどうするんだろう?ってかさ。3人とも帰って来なくない?」
「そういえば、もう30分以上過ぎてるよね?」
俺と結崎が時計を見ると。
現在の時刻は、午後か午前かわからないが07時08分くらいをさしていた。
うん?である。
「あれ?準備室の時計。止まってる?」
「止まってるな。多分電池が切れたがたどり着けないから、そのままに放置されたと見た」
「なるほどね。そうそう、今の時間はね」
そう言いながら結崎は図書室の方をチラリ。
「やっぱり50分くらい経ってるね」
「どこまで行ったんだよ」
「メッセージ来てるかもだからちょっとスマホ見てくる」
結崎が言った時だった。
ガラガラ―
「ただいまー」
「おまたせ。ゆえ、松尾。サボってない?」
「いちゃついてるんじゃない?」
「あー、2人で密室だからね」
図書室のドアが開いた。っかいろいろ言いたいことが。と俺が思っていると。
「サボってないし。密室でもないし。いちゃついたりとかしてないからー」
すでに結崎は2人のところに行き抗議をしていた。行動が早い。
ちなみに長宮さん蓮花寺さんの手にはファーストフード店の袋があった。
「よーし、じゃ食べようか」
長宮さんが机の上に置くが。
「あー、長宮さんここ飲食禁止だから」
「えー。誰も居ないからよくない?」
「ダメですよー」
長宮さんが言うとすぐに入り口に方から楚原先生も登場。
「えー。特別に?」
「無理だよ?長宮さん」
「あれー?楚原ちゃんが、怖い目してる」
まあそれから長宮さんが楚原先生にご指導されていたので、俺と結崎蓮花寺さんは袋を持って、お隣の空き教室へ。あっ、楚原先生が隣の部屋でOK。と言ってくれたのでね。
ってか。いつの間にか長宮さんが楚原先生の事を楚原ちゃん。と言っていたのは、まあ触れなくていいか。気のせいかもだし、
「これ楚原先生のおごりだって」
「マジか」
「いいのかな?」
空き教室に先に来た俺たちは蓮花寺さんにそんなことを言われた。
っかこれ、お昼与えるから。掃除頑張れよ。ではないかと俺は思ったのだが。すでに俺の横では結崎と蓮花寺さんがサンドイッチ食べたり飲み物飲んだりしていたので、俺も食べだした。
「なんで置いてくのー」
すると、長宮さん登場。からの楚原先生も一緒にということに。
謎と言えば謎な組み合わせの5人でお昼ごはん。って、男率が低い。
「で、松尾君と結崎さん進展あった?」
すると、そんな事を言いだしたの楚原先生だった。
「ゲホゲホ……」
「ゆえ。何してるの?」
楚原先生の不意打ちのより。飲み物を飲んでいた結崎。吹き出しはしなかったが、盛大にむせ返っていて蓮花寺さんが背中をさすっていた。
ちなみに、楚原先生は楽しそうにしていますね。その横で長宮さんも笑っていた。俺は、関わらない方が安全かな?
「松尾君もどうなの?」
即楚原先生から話が飛んできたのだった。
「何もありませんが?ってなんでいきなりそんな話に?」
「買い物に行っている時に長宮さんと蓮花寺さんがたくさん教えてくれたからね。仲良し仲良しの松尾君。結崎さんって」
「奈都ー。澪―」
それを聞いた結崎が、お友達2人に詰め寄っていたが、上手に避けられていて、まあ楽しそうなことで。
まあそんなことでお昼休憩は楽しく?いや、取り調べ?うーん。まあなんかにぎやかに終わっていった。
ちなみに長宮さん蓮花寺さんが楚原先生に余計なことを言ったので、今後の放課後が危険、とか俺は思ったり。
ってそうか。夏休みだからセーフか。とか思っていた。
ちなみに結崎はなんか必死に弁明?2人、3人にかな?説明?してました。そうそう俺と結崎は何も何ですからね。なんか未だに俺は隣に居ると楽な存在?とかいう役ですの。って前も言ったが俺から変な効果は出てないのでね?ここ重要。俺一般人。
そのことは絶対結崎は触れてなかったが。って触れるわけないか。墓穴を掘るになるからな。それが言えないから。なんか変な感じになり3人に突っつかれていたが。
「って、そろそろ片付けしましょうか」
やっと本来の目的を楚原先生が思い出してくれたので、俺達は図書室へと戻った。
それからは、やっぱり俺と結崎の予想通り。準備室の本棚に本を戻すらしいのだが。まあその前に準備室の掃除が必要らしい。
忙しい忙しいで後回しにしていたら。こんな大変なことになったらしい。って、楚原先生は一時期俺に取り調べかのように付きまとってなんか話す余裕ありましたよね?ねえ?である。が。まあ余計なことを言うとまた作業が止まってしまうので。
役割分担。
俺は準備室のゴミ運び。
結崎。長宮さん。蓮花寺さんは本の整理。
ちなみになんか居る本といらない本が混ざって……整理しようで出すには出したが、止まっていたらしい。そしていろいろ山になっていったと。何という事か。である。
それからは楚原先生の指示により。俺は準備室からいらないゴミを出して、。3人は本を整理。居る物は本棚へ。という感じとなった。
「松尾君。その段ボールも全部いらないから」
「どんだけごみがあるんですか?」
「全部?」
「普段から掃除しましょうよ」
「なかなかねー」
そんなことを言いながら俺がゴミを持って行って準備室に帰って来ると次のゴミが出来ていた。この部屋、本以外はほとんどゴミだったというね。
ちなみに本を片付けている方は、って予想外というか。長宮さん蓮花寺さん。結構普通に片付けを手伝ってくれている。結崎が、なんか居心地悪そうにしているのは。いろいろ質問攻めをされつつだからだろう。なので俺はごみを持ったらささっと退室の繰り返しである。
っかゴミは普段から捨てましょうである。1度には大変なんだよ。
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