10話 脱出

 ステータス、ドン!




名前:ジュンジュン=ハマサダ


性別:男


Lv.62 精神Lv.100+100+100+100+100+100+99


天職:剣術研究者、剣士


目標職:剣の支配者ソードマスター


年齢:22歳


通常戦闘力:2055


現在戦闘力:3000


魔法戦闘力:15


攻撃:430 <+200>


防御:225 <+100>


速度:1400 <+680>


魔力:15 <+5>


筋力:1230<脚:12340>


体力:11110


現存体力:11100


生命力:10000


現存生命力:10000


能力スキル:速度<高速Lv.100 進化=瞬速Lv.100 進化=超速Lv.100 進化=神速Lv.79 派生=加速Lv.100 派生=超加速Lv.98>、覚醒


称号:風嵐剣術制作者、風の勇者




 このステータスを一言で表すと。「近距離特化」だ。




「俺はジュンジュン=ハマサダだ。宜しく。」


「話したいことがある。俺たちは―――迷った。」




「……どっちから来た?」


「分からない。」


「……出口の方角は?」


「分からない。」


「……今どっち向いてる?」


「分からない。」




 虎の魔物に引っ掛かれた時、方位磁石が壊れてしまっていた。壊れていなかったとしても、血がべっとりついていただろう。




「今何時?」


「分からない。」




 あ!エル!どっちが出口⁉


《苦難も経験しておいた方が良いでしょう。》


 何⁉そんな!




「方位磁石を持っている人、いないか?」


「私は虎の魔物と戦った時に落としてしまいました。」


「私はジュンジュンの初撃の風圧で壊れたわ。」


「私は庭で狩りをしていたら狼の遠吠えが聞こえたから駆け付けた。急いでいたから方位磁石は持ってない。」


「僕はサトシの<空間収納>に預けたよ。」




 ……。実は、魔力不足です。胸元の傷を治すときに魔力を使いすぎました。ということで<空間収納>から取り出す魔力はありません。




「おい。」


「さーせん。」




「俺は持ってくるのを忘れていた。」


 ジュンジュン!俺も、魔力不足で方位磁石を取り出せなくなったので、文句は言えないけど……。




「取り敢えず歩き回るか。」




「先ずは、拠点を作ろう。」


「夜は魔物の危険度が上がることで有名だからな。早く拠点を作っておきたい。」


 とリョースケ。真剣モードに入ったな。




 資材は……<水切刃ウォーターカッター>の練習過程で削った石材があるな。


「石材ならあるが、どうだ?」




「この硬度なら魔法<剛化>をかければ大丈夫だと思う。魔力はあるか?」


 かなり回復している。この状態なら<空間収納>から方位磁石を取り出す事もできるだろう。




「今なら方位磁石も取り出せるが、どうする?」


「夜に行動するのは危険だ。先に拠点を作る。」


 そして、骨組みを完成させる。




「もう準備できたって!」


 オーケー。




「守れ!<剛化>!」


「……<魔法付与>!」


 俺が発動した<剛化>が詠唱し終わったエリーゼの魔法で石に付与される。




 暫くすると……。


「よし、拠点完成!」


「もう日が暮れてからかなり経っている。そろそろ寝るとするか。」


「はい!サトシさんと同じ家です!」


「なんでサトシだけ……。」


 Win!リョースケの負けだ!俺の勝ちだ!




「マイ○クラフトっぽい。」


「そうですね。」


「エリーゼ優しい。」


 エリーゼがジーナに気に入られていた。




「ありがとうございます。嬉しいです!」


「……エリーゼちゃん……。」


「リョースケ、寝なさいよ。ジュンジュンとサトシはもう寝ているわよ。」


 まだ起きているのだが、ベッドで横になって静かにしている。




 翌日。


コケコッコー!




「特訓だー!」


「先ずは、素振り1000回!」


 1000回なら毎日何があっても欠かさずやっている。楽勝だ!(ドヤ顔)




 数分後……。


「よし、終わった。」


 最初に終わったのは、速度特化、筋力化け物、聖騎士も目をむくジュンジュンだった。




 まあ予想通りだろう。慣れているだろうし。




 二位は、俺とリョースケが同着だった。剣士であるリョースケが魔法使いと同じでいいのか等、剣士のメンツは丸つぶれである。あとで絶対いじられるだろう。少し同情した。




 三位はパワーを活かしたジーナ、四位はイルマ五位、最後はエリーゼだった。普通に予想通りだ。リョースケ以外。




 エリーゼも常人に比べると筋力はあるのだが、相手が悪い。


 <疾風のジュンジュン>、魔法学校剣術部門首席入学のリョースケ、聖騎士に鍛えられた俺、<力のジーナ>、魔法学校槍術部門首席入学のイルマ。




 俺が考えている間、ジュンジュンは森を捜索していた。


「あったぞ、出口!」


「早く脱出だ!」


「そうね。」




「ドラゴン退治はいつしますか?」


「後で考えよう。」




 とりま脱出成功!




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