星影の歌姫が捧ぐ、愛知らぬ邪神(かみ)への愛を紡ぐ唄

作者 巴 雪夜@元:巴 遊夜

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★★★ Excellent!!!

両親の争いに巻き込まれて邪神に落とされたカマルと、自分を迎えに来た存在を愛すると決めていた最後の歌姫ユエの愛の物語です。

迎えに来た存在を愛するとあらかじめ決めていて、その通りにカマルを愛すると宣言したユエの愛は、本当に愛のなのか…とちょっと疑いつつ読んでしまっていたのですが。
愛でした。
圧倒的愛でした!
それは彼女がずっともらっていた愛であり、彼女自身がきちんと見つけてきていた愛の形で。周りの人たちすら変えていく彼女の想いがあたたかくまぶしかったです。
静かに語られる文体も御伽噺のようで、神話のようで、素敵でした。

あとサイドストーリーの可愛さと愛おしさがたまりませんでした…!
みんな末長く幸せになってくれ!
きっと今もあの国に穏やかに暮らしているのかなぁと思うと、ほっこりした気持ちになります。

★★★ Excellent!!!

転生でも転移でもない純然なファンタジーを久しぶりに読みました。

長い時を経て封印された歌姫と地に落ちた邪神。花の咲き乱れる小さな国を邪神は守れるのか? 歌姫が奏でる歌は邪神を守ることができるのか?

「愛するために生まれた」とは一体どういうことなのか――?

著者の想像力による濃厚な設定に基づき、登場人物たちの戦いや恋が綿密に描写されてゆきます。花の咲き乱れる島。宮殿。天界。美しい舞台設定に、歌姫や邪神の力が絶妙に絡まって織りなされる世界観は圧巻です。

そんななかで常に流れる主題――「愛すること」「愛されること」。

現代の神話の中で奏でられる恋の時めきを感じてはみませんか?

ぜひともお手に取ってみてください。