後悔せずに毎日を生きるために…②
「実はちょっと漢字分からなくて…。アヤカさん教えて!」
「いいよ!」
早速次の日、アヤカちゃんに図書館で漢字の勉強を教わることとなった。
「いやー、アヤカさんの教え方が上手いおかげかな。すぐに漢字覚えられた」
「本当!? そう言ってもらえて嬉しい!」
アヤカちゃんはとても丁寧に教えてくれて分かりやすかった。まあ元から全部漢字知ってたんだけどね…。
そして優しさと笑顔にまた惚れてしまうのだった。
そろそろ次へのステップを踏み出そうと思い。何か好きな趣味などあるかみたいなことを勉強中に聞いてみることにした。
「アヤカさんは何か好きなものとかあるの?」
「私、ポケ◯ンが好き!」
「そ、そうなんだね…」
まさかの自分も知っている共通の話題が出てきたのでこれはイケると思った。
「実は僕もポケ◯ン好きなんだよね~」
「本当に!? たかし君も好きなんだ!」
これはかなり良い感じだなと思った。今回は何だかイケそうな気がするぞ。
「たかし君は何のポケ◯ンが好きなの? ちなみに私はパル◯ア!」
また意外なポケ◯ンが出てきたなと思った。
「き、奇遇だね…。僕もパ◯キア好きなんだよ…」
もちろん嘘である。
「本当に!? たかし君もパル◯アの良さが分かるとはなかなかやるね~!」
「ま、まあね…」
そこからパ◯キアの良さを一時間ほど聞かされたのだった。
「いやー、今日はなかなか面白かったね!」
「そ、そうだね…」
ちょっとばかし疲れたのであった。そんなにパル◯アが好きだったとは…。
「もしかして、私たち気が合うのかもしんないね」
「そうだね……。え!?」
急に思わぬチャンスがやってきたのだった。このチャンスは逃しちゃいけない。ここはバチンと言ってやろうと思った。
「あのね…。そのね…」
「今度、どこかへ一緒に出かけませんか!」
バチンと言ってやったのだった。あとはアヤカちゃんの返答次第だ。
「…………………」
「…………………」
果たして…!?
「ちょうど私もそう言おうとしてたの…」
「ということはいいの!?」
「うん、今度一緒にデートしよっか!」
「やったー!」
これで第二関門は突破したのだった。まさに今の自分は天にも昇る気分だった。ずっと前から好きだったアヤカちゃんとデートに行くことになったのだから。
「デートプランはすべて私に任せ置いて!」
アヤカちゃんはものすごく乗り気だった。
「うん! 分かった!」
ここはアヤカちゃんにデートプランをすべて任せることにした。これはとても楽しみだ。その後、SNSでフレンドになって連絡を取り合うことになった。
そして明日は駅前に集合ということになった。どこに行くかはサプライズということになった。
「うわー! 今から楽しみで眠れないぜ! 一体どこに行くんだ!?」
その日は色々と妄想が捗ってなかなか眠れなかった。そして次の日になる。
「お待たせ! また?」
「ぜんぜん待ってないよ!」
「そっか! 良かった!」
本当はあまりに寝付けなくて夜の間に駅に行って寝ていたのだった。
「それで今からどこに行くの?」
「じゃあ今からそのサプライズを発表します!」
「うん!」
なんかものすごいドキドキしてきた。心臓の音がアヤカちゃんにも聞こえそう。
「なんと…」
「うん…」
「今日は…」
「うん…」
「2人でポケ◯ンG◯をします!」
「え…?」
サプライズでそれはないよアヤカちゃん…。っと思ったのであった。
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