廃墟探索で宝探し
自分は廃墟の探索に行った。廃墟と言っても元はホテルだったので、もはやダンジョンみたいな広さだった。
前から時間がある時は動画を撮りながらちょくちょくこの大きなホテルの廃墟を探索していたが特にいいものを発見することができなかった。
良さげなものは、あるにはあったのだが動物の剥製などと言った持ち帰るのに困るものばかりだった。なので持ち帰らなかった。
廃墟は暗闇なので動物の剥製を最初に発見した時は声を出して驚いてしまった。それに廃墟は何が潜んでいるか分からない。そこが廃墟の怖いところだ。
今回こそは良いものを見つけてやろうと意気込んでいた。今回はたまたま地下に通じる道を発見したのでそこを探索してみることにした。
しかし地下に入ってみたはいいものの、地下はどうやら水没しているらしい。このままだと先へと進めない。
だがなんとも偶然にボートが置いてあったのだ。これで水没した先へ行くことができる。
それにしても、どうしてこんなに都合よくボートがあったのだろうか。そんなことを 考えながらボートを漕いだ。
だが、わざわざボートがあるということは人が何かしらの理由でここに来た可能性がある。
もしかすると、誰かがここにお宝を隠しに来たという可能性もあるのだ。自分は胸を高鳴らせてボートを漕いでいく。
そして水没していないところに着いた。ボートから降りて少し進むと、上りの階段があった。
上りの階段の先は塞がれていてどうやら行き止まりらしい。
すると、階段の横に金塊やお菓子がたくさん置いてあるのを発見した。 もちろんこれは全部もらって行くことにした。
置いてあったガムをクチャクチャとか噛みながら金塊を回収していく。誰かがここにきて隠していたのは間違いないだろう。
これだから廃墟の探索はやめられないのだ。そして鼻歌を歌いながらボートを漕いでもと来た道を引き返す。
そして水没したところを通り抜けてボートから降りた。お菓子もたくさん食べて金塊もゲットしていい気分のまま地下を抜ける階段を上がっていた。その時だった…。
「コツ…コツ…」と上から誰かが下りてくる音が聞こえてきた。近くに隠れるところが無さそうなので道を引き返して隠れられそうなところを探した。
道を引き返すと古い木箱があったので、その中に隠れた。だが隠れたはいいものの木箱の中はクモの巣が入ってたり汚かったりと色々最悪だった。
だがバレるよりかはマシなので多少嫌でも隠れた。
「コツ…コツ…」という誰かが歩く音がどんどん大きくなる。かなり近付いて来ているということだろうか?そして木箱の隙間から覗き込んだ。
そこにはスーツとサングラスをかけた明らかに組の人と思われる人達がいた。そしてボートに乗って漕いでいった。
かなり危なかった。もし鉢合わせていたらどうなっていたのだろうか?自分はタイミングを見計らって、そのまま地下から外へと飛び出していった。
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