第19話 墜落飛行機⑤

 爪先にきゅっと力を込め後脚を蹴る。押し出された体は、さながら銃口から撃ち出された弾丸の如く前へ前へと射出される。


 次に前脚。これは少しコツがいる。鉄で出来た右の前脚はいくら頑丈とはいえ、ぶっきらぼうに身を委ねれば機械が不安な音をたて、ダメージが着実に蓄積してしまう。その上、着地の際にかかる硬い衝撃は本体に少なからず負担を与えるのだ。


 そのため、生身である左の脚を主柱にして、機械仕掛けの右脚は補助輪のような扱いで着地を遂げる。ほんの少し残っている右前脚の根っこの部分を力ませ、装着している器具から伝う衝撃を受け流すのも束の間、また瞬発的に地面を蹴りつける。


 目に映る景色にはカラフルな線が走り、その線が物物から伸びては縮み、伸びては縮みを繰り返す。その切れ間に目を凝らしてみると、線の元は正確に視認できる。白い線は電灯やそれが照らす壁から、青い線は規則正しく並んだ椅子の色や時折すれ違う蝶の羽から、黒っぽいのは壁に取り付けられているモニターから、それぞれ伸びている。


 周囲を知覚する感覚器が、体の動きに追いつき切れていないのだ。同時にそれは周囲からは彼女が正常なシルエットとして捉えきれない程の速度で駆けていることを意味している。実際、絶好調の状態であれば、壁を走ることだって容易かった。しかし、この日は好調とまではいかなかった。


 欠伸をしながら「私に比べちゃあまずまずってとこねぇ」と余裕ぶっている背中の相棒の声だけが、このスピードとは無縁である。


 その俊足は、持ち前の持続力と相まって、追手をこの1時間近くに渡って翻弄し続けていた。


 追手というのはつまりこの飛行機に住んでいる者達だ。今はもう遠目からでも疲れを感じさせるほどにくたくたのようだが、シャドは見上げたものだと思っていた。


 突然、前の方のトイレの扉が開き、ハシビロコウが現れ、両翼を広げて道を塞ぐ。


「とらえたぞ!」


 普通ならば反応しきれずに捕まるところを、シャドは扉が開く前の段階、ハシビロコウがドアノブに手をかけた段階で不審な音に確信して、回避と加速の予備動作を取っている。いざ現れたところで、彼の死角に潜り込んで捕獲網をすり抜けた。


「こいつらなかなかやるな。限られた場所でっつうハンデをつけてるってのもあるだろうが、俺を追っかけ続けてへばらねえ奴ら、久しぶりだ」


 ハシビロコウからぐんぐん距離を離しながら、シャドは相方に語りかけた。


「いかにも強者って感じにビッグマウス叩いてるけどさ、あんたさっきの雪辱忘れちゃったの?」


 長期合戦の中、まるで疲弊の色を見せないテールの声が背中から聞こえてくる。


「あの女に躱されちまったことか」


「そーじゃない方」


「ガキ見つけていざって時に邪魔してきたあいつか。ありゃ不覚を取るのもしょうがねえだろ、気配が全くしなかったんだ。姉貴だっていつもの鼻が効かなかったじゃねえか」


 シャドはここに来る前のことを思い出す。足の速さでも、取っ組み合いでも、自分を完敗させる奴はこの世にはいない。この晩、そんな自信は根元から突き崩されていた。あいつは、何においても自分を突き放し、こちらの手立ても尽く打ち破り、勝ちの芽の一切を摘み取った。勝てるイメージが、たとえ妄想の類であっても全く思い浮かばなかった。完敗だった。


「だってぇ、燐光蟲りんこうちゅうだと思ったんだもの。あたしだってケモノの体臭なら警戒できるけどさ、あの蝶の匂いだけは森中でするもんだからてんでダメね。それにあの時だってあたしゃあんたの上でこの通りでしょ、あんたが9割、あたしが1割ってところよ」


 噂をすれば影が差すとばかりに、シャドとテールの近くを蝶がひらひらと舞っている。さっきから、なぜか頻繁に室内で見かけるようになっていた。そのせいで、テールの得意の嗅覚も少し制限されているらしい。


「文句言うなら降りろ降りろ」


「いーやーだぁ」


 シャドは、背中の伸びた毛が左右に引っ張られる心地を感じながら、ハシビロコウの視界から逃れたところで、姿勢を低めた。


「……っと、駄弁ってる場合じゃねえ。目標発見だぜ、姉貴」


 黒ずんで大きくしっかりと地に着いたゴリラの足が見える。並んだ座席の下に潜り込んであたりをうかがっていると、恐る恐るといった動きで向こうからやってくる。


「あの子ねぇ、鍵持ってんのは」


 捕まった人間に取引を持ちかけて1回は断られた。だが、その後20分程の時間を空けてから持ちかけた2回目の取引は、すんなりと受け入れられた。


「あのゴリラの女性がここの鍵を持っていたはず。でも、くれぐれも暴力的なのはやめて! 穏便にね」


 それが扉の中から聞こえてきた条件だった。


 シャドは息を整え、テールとアイコンタクトを取る。彼女はシャドに向けてボールを見せながら瞬きで頷く。余裕が出たときに辺りを物色して見つけたカラーボールだった。着弾すると球は破裂し、塗料が飛び散るようになっている。


 そこからはあっという間だった。


 テールは座席から勢いよく身を乗り出し、別方向を見ていたゴリラの目線にボールを命中させた。いつ見ても鮮やかな腕前だなとシャドは感心する。


「ひゃあ!」とゴリラが悲鳴を上げる。そのタイミングを見計らって、シャドは「こっちだ!」と威勢のいい声で威嚇する。


 視界を奪われたゴリラは、掌で必死に顔を拭おうとする一方で、外敵への恐怖で体を大袈裟に揺らめかす。


 そして、テールがゴリラが腰に身につけているウェストポーチからそそくさと鍵を取り出した。


 シャドはテールを再び背に乗せ、ぶんぶんと腕を振るって見えない敵に怯えているゴリラをよそに、その場を去った。


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


 テールとシャドは姿を隠しつつ依頼人の閉じ込められている先端部に到達した。


 だがその異変に彼女達は一瞬だけ慄く。大量の蝶が先端部に集結していた。


「なんじゃ……こりゃあ」


 その量は、シャドが最初にあの少年を見つけた時と同等に見えた。凄まじい数の蝶が密集し、扉を扉として認識することも難しくなっている。扉に張り付いている蝶もいれば、扉の下に空いた隙間から今も侵入し続けている蝶もいる。


 慄く同時に、さっきまですれ違っていた蝶はここに向かっていたのかと腑に落ちた。


 扉越しにシャドは依頼人に呼びかけた。


「おい、鍵持ってきたぜ。約束のレアものをこっちに寄越せ」


「ペンはあげる。でも、扉を開けるのが先!」


「なんでえ姉ちゃん、俺達を信じられねぇのか?」


「いやそりゃ疑うでしょ。泥棒だし」


 返す言葉がない。


 シャドは少し沈黙した後、それでもいいかと思い直した。1回連行中にすれ違った際、2人は手錠をかけられていたはずだ。仮に先に扉を開けたとして、行き止まりの部屋の中、丸腰で腕を封じられた人間が自分達に抵抗できるとも思えない。相手はレアものをこちらに渡すしかないのだ。


 シャドは扉に張り付いた蝶をのけて、鍵を外した。


 扉を開けると、中は青い光に満ちていた。蝶達は、びっしりと壁と天井に張り付いている。青く点滅したそれぞれの羽は互いに反射し合い、輝きを増し、その度に部屋を眩い光で照らしている。


 テールが鼻を摘んで、顔をしかめる。


「うう……ここまで濃ゆいと鼻がもげそう」


 宙を飛んでいる蝶は、ある一点に向かって、大きなうねりを生んでいた。竜巻状に密集した群体は目まぐるしく回り回っていて、その流動体は下へ向かうにつれてくびれていく。流れから押し出された蝶達は散り散りになって天へと飛翔し、再び上方の太い渦に合流して下を目指す。


 その竜巻に見舞われている地面にあるもの、それこそが、シャドがレモものと称するペンのようだった。しかしペンは裸ではなく、茶色のタオルケットに包まれて置かれている。


「約束のペンはそこに置いてある。誰か来ないうちに早く取って」


 急かすような声に反応して、シャドはそのペンに近づいた。


 声の言う通り、誰かがこっちに捜索に来ない内に、また、求めていたものがすぐそこにあるのだから、また、この蝶が密集した異様な空間から抜け出すために、シャドはペンを掴み取ろうとした。


 その時、何かが強張り擦れる音がした。その次には、シャドの目に映る景色がぐるりと反転した。


 驚いた蝶達が一斉に飛散する。目障りなくらいに、青という青が視界を覆い尽くす。


「はあっ!?」


 視覚だけでは、何が起きたのかを理解しきれない。だが、蝶が自分の体から離れて、視界が確保できるようになるに従い、前の右脚の義肢が何かに引っ張られていると気づいた。


 それから、自分が罠にはめられて宙吊りにされたことを確信した。地面を這っていた無数のケーブルのうちの1本が足を締め付けている。


 ケーブルを目で追ってみると、元は部屋の外から伸びているもので、更に先にケーブルが巻きつけてある滑車が置いてある。その側に、黒と白の燕尾服模様を体に持ったイタチが立っていて、スイッチに手を触れていた。


「今だ!」


 勢いのいい声がしてから、2人の人間がシャドを置いて部屋の外へ飛び出していく。記憶にあった手錠はどちらもしていない。混乱と憤りが頂点に達した。


「おいオメェら、この俺を謀ったな!」


 縄を解こうとじたばた暴れながらシャドは吠えた。そうこうしているうちに、人間は部屋の扉を閉めた。


 鍵を掛ける音が鳴り終わってから、女性の方が言った。


「ごめんなさい! そして、ありがとう!」


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


「まさか、本当にうまくいくなんて」


 周囲を警戒し、体を座席や家具類の後ろに隠しながら飛行機の中腹まで目指している最中、ヴァーユが呟いた。


 シエルが助けに来てから、3人はどうにかここを抜け出す方法を考えた。体の小ささを利用して扉の隙間から外に出られるシエルに、外の様子を伺ってもらい、ただいま進行中の作戦が考案された。


 第一に2人が付けられた手錠のうち、ヴァーユの腕にはめられている方は、彼の腕の細さを観察していたミナギが外すことにした。物置の中にあった段ボールから洗剤を見つけ出し、彼の腕にかける。同じく段ボールにあった裁縫道具の毛糸を、彼の腕にぐるぐると巻きつけてから、巻きつけた元の糸を指先へと引っ張る。すると、摩擦が軽減された腕の表面を手錠が滑るようにしてスライドし、指先へ抜けた。


「どうだい、これが生活者の知恵ってやつだ」


 薬指にはめた指輪を見て、抜けなくなった時にやったことを思い出したのだった。


 それから、ヴァーユが裁縫道具の中にあった針金を用いて、ミナギの手錠の鍵穴を弄った。こちらもあっさりと解錠に成功した。


 やるね、と声を上げてみたが、彼の反応は思いの外冷淡だった。


「これ、本格的な手錠ってよりかは、パーティグッズの手錠じゃないか」


 言われてみると、重さといい堅牢さといい、思い当たる節があった。あのハシビロコウのはしゃぎっぷりを思い返しても、そもそも拘束具を使ったことがないような口ぶりだった。


 第二に解錠の方法。これはシエルが鍵を持ってるデックから盗み取ってくるという案が最初に出されたが、即刻却下。


「申し訳ございません。ワタクシ、手荒な真似事には慣れておらず……」


 そこで白羽の矢が立ったのが、さっきのオオカミだった。


 第三にペンを守ための罠の設営。まずは、シエルに滑車装置を動かしてもらい、かなり強い勢いで引っ張れることを確認した。


 コードの先を罠結びにして、コードを操縦席に巻きつける。考案したヴァーユ曰く、きつく巻きつけずに余りを用意しておくのがいいとのことだった。獲物が引っかかった後に滑車がコードを引くとまず椅子を締め付ける。締め付けられたコードの先端は操縦席に引き寄せられ、それから完全に余りがなくなると、そこで縛りが固定される。


 罠結びにしても、椅子へのコードの固定にしても、他に使える手や協力者がいれば簡単に解くことはできるだろうが、今回は時間を稼ぐのが目的だった。拘束されて手間取っている間に、自分達が先に出るという本当の目的を達成すればよいのだ。


 ここまでの準備で操縦室からは出られると思ったが、出た後のことも考える必要があった。そこでヴァーユのペンは罠のための囮の他にも、身を隠すための撹乱装置として用いることにした。


 雨が降った時に、蝶が再び引き寄せられていたことから、シエルがかけたスプレーは水溶性なのだとわかっていた。室内にペットボトルの水をかけて待つと、飛行機の中へ隙間を縫って蝶がみるみる集まってきた。


 大量の蝶は床や壁をあっという間に覆い尽くし、本来なら警戒されるであろう罠を晦ませた。


 後は待つのみ。そして待った結果は先の通り。


 今や作戦は、ここから塞がっていない出口のある真ん中を目指す段階に入っている。


 蝶の群体は今も相変わらず、ペンを目掛けて大きな渦やら波やらを形作っている。渦中にあるペンをシエルは咥えて、ミナギ達の先に走って行った。


 彼は今やミナギ達が脱出するための陽動係だった。


 シエルが狭い座席の下を縫って前へ前へと走っていくと、蝶達もまたそれを追い求めて機内を飛び回る。チューブ状の室内をあれだけの蝶が埋め尽くしていたら、そちらに気を取られるだろうという算段だった。


 シエルが走り去って間もなく、向こうの方からゴリラのデックのものと思しき悲鳴や、マッシブなフクロウもといキャブのものと思しき困惑の叫びが聞こえてきた。一方、ハクビシンの彼は高い声で「すんげー! カメラどこだカメラ!」と喜んでいる。


 そんな彼らを諫めるようにしてハシビロコウが「冷静になれ。マザーの部屋に行ってアレを取ってこい」と何やら指示を出していた。


 ミナギ達はそんな混沌とした状況を耳に入れつつ、前方に誰かいないか確認してから前の座席スペースへ進む動きを繰り返した。


 そうして、すっかりシエルがおびき寄せている間に、ミナギ達は無事に入ってきた出入り口へと到着した。


 ミナギは先ほどフクロウが出口を塞いだ鉄板を持ち上げようとした。だが、精一杯力を込めても持ち上げるのはとても無理そうだった。


 そこでヴァーユと力を合わせて、2人で一方に押すことにした。本来は引き戸のようにしているらしく、地面にも擦った後が付いていた。


「お、重い……」


 しかし、それでも僅かにずれた程度しか動かない。もはや誤差の範囲と言ってもいい。隙間からは今も蝶達が侵入してきているが、人間が通れるほどの広さはない。


 ミナギは斜め反対の方にある非常用ドアを見た。前に置かれた大量の箱やバッグがドアを塞いでいるが、除ければ開くかもしれない。


 箱を両手で持ち上げようとしたその時だった。


「待ちやがれ! よくも嵌めやがったな!」


 ミナギ達が来た道から怒号が響いた。


 そこにはフクロオカミのシャドがいた。だが、右の前脚には義肢がなく、テールも背中に乗っていない。


 そう思った直後に、テールが義肢を抱えて走ってきた。それをシャドの右前脚に装着した。


「ちょっとぉ、待ちなって!」


 どうやら義肢を外して罠から脱したらしい。扉も、シエルと同様に小柄なテールが下から外へ潜り抜けて持ち続けていた鍵で解錠したのだろう。


「姉ちゃん、恩を仇で返すたぁいい度胸だ。俺達を信用できない泥棒呼ばわりしておいて、そっちのがよっぽどの策士だぜ」


 義肢をつけ終えて万全の体勢を整えると、シャドは跳躍の構えを見せた。


 ーーもうダメか。


 前回と異なり、ミナギには咄嗟に回避するための手立てはない。オオカミ相手に素手で立ち向かってみるシミュレーションもしてみたが、勝てるはずもない。


 背中に何かが当たった。振り返るとタオルに包んでおいたヴァーユのペンが落ちていた。


「わわわっ! ミナギ様! ワタクシのことは置いて逃げてくださいまし!」


 その方角から必死な叫び声が響いてきた。その声の主は他の誰とも似つかわしくないバリトンボイス。シエルに他ならない。


 デックの大きな手にすっぽりと包まれた状態で、シエルがじたばた体を揺らしている。さっきまで清潔だったデックの顔が、今は何故かピンク色に塗れている。デックの後にも、他の住人達がぞろぞろ続いて現れた。


 あれだけ密集して舞っていた蝶は、今やまばらにあてどなく飛んでいて、目眩しの役目を果たしていない。蝶が散り散りになったせいで、シエルはどうやら簡単に捕まってしまったらしい。


 ハクビシンが騒ぎ立てる。


「おいおい! あいつら逃げてんぞ! ていうか俺がせっかくつけた手錠は!?」


 両サイドから今にも挟み撃ちとなりそうな状態に瀕して、ミナギの頭は絶体絶命の一色で染まる。


 ヴァーユが袖を引いてくるが、ミナギには応えられる余裕もなく、俯くことしかできない。


 ーーくう……ここまでか。


 視界が真っ暗になり、キーンという電子音のようなエコーが耳の奥に響く。


「ーーそこまでだ」


 今までに聞いたことのない声が、予想外の方向から唐突に響き渡る。いや、飛行機に来てからは聞いていない声ではあるが、この声には確かに覚えがあった。


 瞼を開き、声の発生源に目を向けた。


 先ほどまで厚い鉄板で塞がれていた穴がいつの間にか露わになっていた。そして外へと通じる穴の前に1人の人間が立っている。


「その人たちを見逃してはくれないだろうか」


 この緊張状態をも全く意に介さないといった穏やかな表情を双方に向けた。


 えんじ色の着物に身を包み、頭には綺麗な形のシルクハットを乗せたその人の姿ーー別れたはずの青年メドウが、そこにいた。

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