姫君と侍女は文明開化の夢をみる〜明治東京なぞとき譚

作者 澄田こころ

133

45人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

天才的な絵の才能を持っているけれど、ぬぼーっとした侍女・佳代。聡明で理知的だがぶっきらぼうな姫・雪姫。この二人が明治の世で身近に起こった謎を解明していく物語です。

「はんなり」とした優雅な謎解きを楽しみたいお方にオススメです。

謎解き(ミステリー)ではありながら、刑事モノに感じるねっとりしたいやらしさや泥臭さはなく、ほんとうにみやびやかで潔いです。お姫様の謎解きはこうでなくってはいけません!

かといって「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」という軽佻浮薄な物語ではありません。物語の端々、ときにはキーポイントとして、旧大名家の置かれた立場の複雑さが関連してくるので、この話は地に足ついた、けれども上品な物語になっているのです。
特に雪姫の「春馬はな、我を恨んでおるのだ。我が女だったから。我がもし男であったならば。何度そう思ったことか」という言葉からは、謎解きの背後にある「幕末」という時代と作者さんの熱気を強く感じ……作者さんはここを書きたいのかなあ、といらぬ検討をつけました。

幕末や家の事情に振り回されつつも、気丈に生きる旧大名家の姫と、そこに仕える侍女。まさに設定が生きているお話といえるでしょう。

是非とも、明治ロマンな謎解きを体感してみませんか!?

★★★ Excellent!!!

堅苦し過ぎず、されど軽すぎず。読み心地のよい歴史ミステリ作品がここにあります。

大政奉還の動揺もまだ治まらぬ明治初期の緊張感であったり、またそれとは別に善き意味で時代を彷彿とさせる風景や人間模様が丹念に描かれていて、思わず浸ってしまいました。さらに主人公格である雪姫・佳代のコンビだけでなく、脇を固めるキャラにいたるまでそれぞれが豊かな表情をしているのも好印象――個人的には、周の報われなさが好きwww

歴史好きでなくても、きっとハマることでしょう。是非ご一読あれ!

★★★ Excellent!!!

とっても面白かったです!

まだまだ江戸時代の雰囲気を残した明治時代が物語の舞台。
元広岡藩の姫である雪姫の身の回りで事件が起き、それを侍女の助けを借りながら雪姫が解決していく様子がとても痛快で、最後まで楽しく読めました☆

私は歴史には明るくないので何となくしかわかりませんが、歴史的な背景もしっかり書かれていて、物語に深みを出してくれています!

いくつかの事件を解決するうち、雪姫自身を取り巻く謎が明らかになっていくところも見どころ。
姫と侍女の掛け合いも楽しくて、読み応えのある作品でした☆

★★★ Excellent!!!

明治初期の東京を舞台に繰り広げられる謎解き譚です。
クールな姫君とアーティスト肌の侍女という組み合わせが絶妙に面白い。読み始めるとすぐに、推理ものに新しい探偵コンビが登場したようなワクワク感を覚えます。
いつでもどこでも冷静沈着な姫はかっこいいのひと言に尽きますが、その横でとぼけた質問を繰り返す侍女の佳代が読者視線で謎解きを導いてくれるので、紐が解けるように気持ちよく種明かしを理解できるのです。
丁寧な時代考証のおかげで詳しい知識がなくてもその当時の雰囲気が伝わってきます。建物や小道具、衣装など、細かいところにも配慮した描写で、読者もそこにいるかのように明治の東京を体験できます。
また、物語の背後にある動乱の歴史、思想の裏で時代に翻弄される人々の心もしっかりと描かれています。この舞台背景があるからこそ、姫の人物像に奥行きがあり、また侍女との「女同士のバディ」が生き生きとして見えるのでしょう。
目の前が広がるようなラストはとても爽やかです。
ずっと名コンビでいてほしいと思わせる魅力的な二人のこれからを応援したくなりました。

★★★ Excellent!!!

 明治維新、廃藩置県。幕府は解体され、かつての大名家も生きる道を探さねばならない時代。
 元広岡藩の領主であった深水家も、それは例外ではなかった。
 これはその、深水家の雪姫様と、彼女に仕える侍女である佳代による謎解き譚。

 姫と侍女であるから本来は安易に口を利くこともできない間柄なのですが、ちょっと変わった姫様と、かなりとぼけた侍女のコンビはすこしちがいます。

 時代がかわり、急激な変化の最中にある東京。その中で頭脳明晰だが奇抜な雪姫と、絵を描くことにかけては天才的であるが、それ以外はほぼほぼ役に立たないとぼけた侍女の二人が、不思議な事件の謎を解き明かします。

 しっかりした時代考証と、まるでその時代にタイムスリップしたかと思わせるきっちりした物語世界。個性的なキャラクターたちの、考えの違い、身分の違い、認識の違い、そして背負った過去の違い。

 物語はなぞとき譚ですが、描かれたこの時代そのものが、読む者にとっては魅力的な謎そのものでしょう。
 あなたもぜひ、この不思議で、パワーに満ちた明治という時代をご閲覧ください。



★★★ Excellent!!!

時は明治の初め。元号が変わり、将軍から天皇へと為政者が変わっても、まだ江戸の匂いを色濃く残す時代。

旧大名家である深水家の姫・雪姫と、彼女に仕える絵を描くことが大好きな侍女・佳代。
二人がタッグを組んで、深水家にふりかかった窃盗犯の疑いを解き明かしていく……。のが第一幕です。

この佳代ちゃんと雪姫のふたりがよいコンビなのです。
とくに、佳代ちゃんの絵のことだと人が変わるのに、ふだんはぼんやりしている天然っぷりがツボに入りました!(≧▽≦)

キャラが起っている二人が解き明かしていく謎解き譚。この時代に興味がある方はぜひどうぞ~(*´▽`*)

★★★ Excellent!!!

雪姫と佳代
何しろ、二人のキャラが良いです。
美しいけれど、クールビューティな雪姫は、あまり笑わないし媚びへつらうこともしないかっこいい系の姫さま

佳代は見たままを記憶して紙に書き写すことが出来る有能なアシスタント、シャーロック・ホームズとワトソンって感じで目が離せない作品です。

物語は始まったばかりです。

一緒に謎解きしませんか?

★★★ Excellent!!!

舞台設定は明治時代のライトミステリーです。
推理をする雪姫や主人公佳代他登場人物のキャラが凄く立っていて、頭の中に映像が浮かんでくるんです。
自分の中ではもうアニメ化されちゃってる感じです。

雪姫は毅然としたお姫様で、佳代は天才的な絵の才能を持つ侍女。
その二人が謎を解き明かしていきます。

凄く面白いです。脳内が明治時代にタイムスリップ状態です。
雪姫のイラストが見てみたい。とにかくアニメで見てみたい作品です。