第61話 ダークネス団との最終決戦

 アレキサンドライトのマジカルジュエルとカレンを取りもどすため、プリンセスドールズはダークネス団アジトに潜入せんにゅうした。

邪魔者じゃまもの、発見!」

すると、入り口に監視用かんしようロボットが待ち構えてきた。

排除はいじょを開始いたします」

「その先には受付が待っている!」

それでも、プリンセスドールズは受付へと向かう。

「すいません!」

「何か御用ごようはありますか?」

「アレキサンドライトのマジカルジュエルとおとぎの世界の次期女王であるカレンを取り戻しに来ました!」

「そうですか。まずは後者を優先ゆうせんいたしましょう」

「わかりました」

「では、エレベーターに乗ってください」

「はい!」

プリンセスドールズは、エレベーターに乗ってカレンのいるオメガの部屋へと向かう。


 「ここだ!」

中へ入ると、カレンが待っていた。

「みんな!」

「カレン!」

「ここは、どこなの?どうして、ここにいるの?」

しかし、カレンの記憶の一部が失われてしまっている。

「こうなったら、キミたちの歌で取り戻すんだ!」

「うん!」

プリンセスドールズは、カレンの記憶を取り戻すべく、プリンセスハーモニーを歌う。

「暗くて深い やみの向こうに」

「一人さびしく たたずんでいた」

「だけどもう こわがらないで」

「それは迷いを 断ち切ったしるし」

「春風に向かって 旅立っていく」

「さあ 夢のとびらを開こう」

かがやく未来に向かって 放つよわたしだけのメロディ」

あいを守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる それがプリンセスなんだから」

砂漠さばくの街に 住んでいても」

「氷でおおわれた 場所にいても」

「心はいつだって 一つだから」

「それは つながっているしるし」

さくらう空 勇気を出して」

「さあ 一歩前へとみ出そう」

「輝く今へと響く みんながつなぐメロディ」

「世界を守るため 宇宙を守るために」

「きらめく夢を目指して 一つになったハーモニー」

「みんなのためにいる それがプリンセスなんだから」

「人はみんなときめいている」

「だから ずっとわすれないで」

「心の輝きを信じて」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる」

「みんなのためにいる」

「それがプリンセスなんだから」

すると、

「ダークネス団によって連れ去られてしまったの!私の力を利用するために!」

カレンは何かを思い出したようだ。

「よかった!」

ラブリーピンクはカレンとの再会に喜ぶ。

「でも、本当の戦いはこれからだ!アレキサンドライトのマジカルジュエルが最上階さいじょうかいで待っている!」

「勝ってかぶとめよ、だ」

チララとチャミィは気を引き締めた。

「さあ、行こう」

「うん!」

プリンセスドールズは、シースルーエレベーターに乗って最上階の展望室てんぼうしつへと向かう。


 そこにたどり着くと、

「ずっとその時を待ちわびていた」

とオメガが待っていた。

「ねえ、アレキサンドライトのマジカルジュエルはどこにあるの!?」

「その答えを返したいのであれば、私との戦いに勝ってみろ!」

こうして、プリンセスドールズとオメガによるアレキサンドライトのマジカルジュエルをかけた戦いが始まった。

 「行け!」

すると、オメガはプリンセスドールズに向けて黒いいばらを出してきた。

「危ない!」

「よけて!」

プリンセスドールズは、オメガの攻撃こうげきをよけていく。

「この戦いはげられない。これでもくらえ!」

と、岩石までも投げてきた。

「ちゅぴ!みんなを守る!」

すると、チララの結界でそれをはじき返した。

 「こうなったら、行くしかない!」

「さあ、五人の力を、今ここに集うとき」

プリンセスドールズがピュアロイヤルメイクドレッサーの三面鏡さんめんきょうを開けると、

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーでパワーアップしたプリンセスドールズによるオメガの撃退がはじまった。

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心につばさがある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「ウインクだけはなぜか」

「うまくできない」

笑顔えがおのまま 毎日を」

「過ごしてる」

「選挙の日などはなんか」

「出かけたくなる」

「正午まで数えると」

「眠ってしまう」

きしめて」

「悲しくなったときは」

「抱きしめて」

「今は」

「もう大丈夫だよ」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「みんなみんな」

「同じ」

「ひとりぼっちじゃない」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心に翼がある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「好きな人といると」

「とても幸せ」

「もし魔法まほうを使えるなら」

「時間止めたい」

「抱きしめて」

「友達同士だから」

「抱きしめて」

「もしも」

「さみしいなら」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「空はいつも青く」

「晴れわたるから」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心の翼広げたら」

「指切りの儀式」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心に翼がある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「空はいつも青く」

「晴れ渡るから」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心の翼広げたら」

「指切りの儀式」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ピュア・エクストリーム!」

プリンセスドールズがピュアロイヤルメイクドレッサーのエネルギーをためていく。

 しかし、

「何をやっても無駄むだだ!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーから放つ光は無情にもね返されてしまった。

「なぜ、プリンセス・ピュア・エクストリームが破られてしまったのか…」

その様子を、プラチナの家にいた晴斗とプラチナは水晶すいしょうだまを通してみていると、

「あきらめるな!」

晴斗は水晶玉に向かってこうさけぶ。

「どんなときでも、どこにいても、僕は君たちのそばについている」

「これまで、マジカルジュエルを集めたからこそ、世界中の輝きは守られている。だから、最後まで戦ってほしい」

晴斗とプラチナがプリンセスドールズにエールを送り、

「あなたたちが一つになる時、どんなことでも乗りえられるわ」

「今こそ、みんなの力を合わせるのです」

「勇気と友情、遊び心があれば、何でもできる!」

「最後まで、がんばれ!」

神門みかど先生せんせいや光の女神、解散した怪盗かいとうトリオのメンバー、チララとコロン、チャミィもこれに続いた。

「みんな、素敵なメッセージをありがとう。しっかりと受け取ったよ」

そのメッセージは、プリンセスドールズに届いたようだ。

「私たちが秘めている心の輝きを信じて。さあ、行くよ!」

「うん!」

こうして、プリンセスドールズは再起したのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る