第35話 ハッピーラッキーメリークリスマス!
横中に雪が
「今、この世界にドールプリンセスが四人存在しているが、もうそろそろ新たなドールプリンセスが現れるのだろう」
プラチナの家にいたチャミィがこう語った上で、
「ポートフロンティア学園で教師を務める
と太陽が見える方向に向かってチャミィはあるヒントを示した。
その頃、
「雪がひらひらと
「今年のクリスマスは、ホワイトクリスマスです」
「クリスマスは、
「ポインセチアも美しいね」
「クリスマスツリーを
沙奈たちは、クリスマスの街に
その時、つぼみの家ではクリスマスパーティーの準備をしていた。
「今日は楽しいクリスマスね!」
「みんなも、パーティーを楽しみにしていると思うわ!」
つぼみはクリスマスのごちそうの調理、蘭はクリスマスの飾りつけに
するとその時、沙奈とアリスが現れた。
「お
「すみません、パーティーはまだですか?」
「ごめんね、もう少し待っててね!」
「分かったわ」
つぼみと蘭は、急ピッチで作業を進める。
その頃、
「もう、私たちと一緒にクリスマスを過ごしてくれる人はいないんですの!?」
アルファが
「誰か助けてくれ!」
ベータとガンマは空に向かって
そんな中、
「メリクリ!」
と
「あの声は…」
「もしかして!」
すると、
「あら、
「そんなはずない!」
つぼみがアルファにこう言いつけると、
「本日の
「クリスマスの魔獣だ!」
怪盗トリオの合図で、サンタクロースとトナカイをイメージしたクリスマスの魔獣が現れた。
「さあ、変身よ」
「うん」
つぼみたちはドールプリンセスに変身する。
「プリンセスジュエル、セット!プリンセス・ドレスアップ!」
「愛のプリンセス・ラブリーピンク、見参!」
「水と氷のプリンセス・アクアブルー、見参!」
「花のプリンセス・シトラスイエロー、見参!」
「星と月のプリンセス・トウィンクルパープル、見参!」
「
プリンセスドールズが現れた
「さあ、世界中の子供たちにクリスマスプレゼントをお届けするのですわ!」
「ガッテンだ!」
魔獣は、空に向けてプレゼントを放り投げる。
その頃、晴斗とプラチナが、
「あれ?」
「何かが降ってきた」
とプレゼントの箱を拾った。
その後、プリンセスドールズの元へ向かうと、
「中身は空っぽだよ」
「
と怪盗トリオに
「今しかない、浄化するのは」
「悪いサンタクロースを仕留めてほしい」
晴斗とプラチナがプリンセスドールズにアドバイスを送り、
「今がチャンスだ!」
「さあ、行くよ」
「うん」
プリンセスドールズは、ローズクォーツ・アクアマリン・トパーズ・ダイヤモンドのマジカルジュエルの力を
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
プリンセスドールズによる魔獣の浄化が始まった。
「
「あのことを思い出してよ」
「
「いっぱいあるはず」
「見えるもの 聞こえるもの」
「すべて知ってるとは限らない」
「だからこそ」
「今を生きていくしかない」
「一人じゃできないことも」
「みんながいればできるよね」
「マイナスがプラスに変わる」
「不思議な魔法」
「心重ねる私たち」
「
「
「真実の友情を感じたい」
「今こそ、みんなの心を一つに!乙女の結束!プリンセス・ワンダフル・ギャラクシー!」
ラブリーピンク・アクアブルー・シトラスイエローがプリンセスバトンロッドでそれぞれのシンボルマークを
「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
と、チララが魔獣のコアから出てきたマジカルジュエルのありかを察知。そこにたどり着くと、
「キャッチ!」
とマジカルジュエルを回収することに成功した。それをラブリーピンクのプリンセスミラーに認識すると、
「エンジェライト。天使のようなマジカルジュエルだ。
「それではみなさん、また
プリンセスドールズが勝利宣言すると、
「もう、また負けちゃったんじゃないの!」
「今日は勝てると思ったのに!」
「次という次こそは絶対に勝つ!」
怪盗トリオはこう嘆いて、マシーンに乗ってどこかに去っていった。
かと思いきや、
「君たち、ちょっとこっちにおいで」
「
「何だと!?」
「マジですか!?」
と、晴斗とプラチナは、パラレルワールドに帰ろうとした怪盗トリオをつぼみの家に連れていくことにした。
「メリークリスマス!」
そして、つぼみの家では、クリスマスパーティーが始まっていた。
「今日のメニューは、七面鳥の丸焼きに、オードブル、シーフードのトマトスープスパゲッティよ!」
「七面鳥は、アメリカ合衆国、カナダ南部、メキシコに分布し、開けた落葉樹と
「シャンパンならぬシャンメリーもあるわ!」
おなじみのクリスマスのごちそうがテーブルに並んでいる。なお、つぼみたちは
「では、いただきます!」
「いただきます!」
「召し上がれ」
つぼみたちがクリスマスのごちそうを食べようとした、その時だった。
「お邪魔しますわ」
「入るぜ!」
「
「マナーなんだから」
なんと、怪盗トリオが晴斗とプラチナとともに現れた。
「今日だけは敵味方関係なし!」
「ワンチームで楽しもうぜ!」
とつぼみもこれを受け入れた。
「みんな揃ったことだし」
「改めて」
「いただきます!」
怪盗トリオも揃ったところで、クリスマスパーティーは再開する。
「最初はグー」
「じゃんけんぽん!」
男性陣が
「さあ、今度はボクたちの番」
チララやコロン、カレンとチャミィに加えて、プリズムフェアリーたちが、歌とダンスを披露したり、
「あれは何ですと?」
「あさりです。
アリスはアルファにクリスマスのごちそうの解説をしたりといつもとは違う様子を見せていた。
するとつぼみは、自分で作ったブッシュドノエルを持ってきた。
「お待たせ!」
「何とこれは!」
「ブッシュドノエルよ!」
「アリスちゃん、三人組のために説明して!」
「フランス語でノエルが『クリスマス』、ブッシュは『木」で『クリスマスの木』の意味を持っています。その名の通り丸太の形をイメージしています。基本的にクリスマスのケーキとして食べられています。
「さあ、召し上がれ!」
ブッシュドノエルを食べようとしたその時、
「メリークリスマス!わしはフィンランドからやってきたサンタクロースなのじゃ!」
サンタクロースはつぼみたちにあいさつする。
「みんな、とてもいい子のしているのじゃから、クリスマスプレゼントを差し上げよう!」
とつぼみたちにクリスマスの贈り物をプレゼントした。
「記念写真を撮るよ!」
「はい、チーズ!」
「カシャ」
「ハッピーメリークリスマス!」
つぼみは自分のスマートフォンで仲間とともに記念撮影をして、クリスマスパーティーは幕を閉じた。
一方その頃、ダークネス団アジトでは、
「あの三人組め、勝手に行動していたのか…。よくも
と、怪盗トリオがつぼみたちのパーティーに
「近頃、レッド&ゴールドのドールプリンセスがいるとの情報が解禁された。これこそ、ピンク、ブルー、イエロー、パープル&シルバーに次ぐ新しいドールプリンセスなのか?」
と予測した。
「じゃあ、トランプでもしようか」
「そうしよう」
年が明けて正月の昼下がり、家にいた晴斗とチャミィはトランプの七並べのゲームをしていると、
「スペードのエースが出てこない、クローバーのエースが出てこない、あっ!ハートのエースとダイヤのエースがボクの手に!これ、どっちもベースが赤じゃないか!」
「どうかしたのか?」
「なんともないよ」
チャミィがハートのエースのカードとダイヤのエースのカードを持っているのに対し、晴斗がスペードのエースのカードとクローバーのエースのカードを持っていることに驚いてしまったのであった。
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