第19話 いざ、ダークミラージュとの決戦へ
ダークネス団の発表会が目前となっている中、つぼみ・
「みんな、よく聞いてね。ダークネス団が生み出した黒き
これを聞いたつぼみたちは、
「
「あの蘭ちゃん、私たちと同じクラスで仲良くしていたのに…」
「友達と思っていましたので、ショックが止まりません」
と思わず言葉を失ってしまう。
すると、チララは、
「お姉ちゃんがダークネス団にとらわれていることを思い出した。確か、ボクを住んでいる場所に残してまで、たった一匹でダイヤモンドのマジカルジュエルを探していた
とふと何かを思い出す。
それは、プリンセスドールズが結成する少し前のこと。チララの姉はダイヤモンドのマジカルジュエルを求めて、氷で
「これが、白銀に
チララの姉がそこに近づこうとした。
しかし、その時だった。事件が発生したのだ。
「ダイヤモンドのマジカルジュエル、発見!」
なんと、ダークネス団の幹部だと思われる人物が現れたのだ。
「しかも、
「今すぐ捕まえろ!」
「了解!」
チララの姉はダイヤモンドのマジカルジュエルとともにダークネス団の元に
その時、別の場所にいたチララは、
「お姉ちゃん!」
と
その時のことを、チララは、
「もしボクがその時ここにいたら、お姉ちゃんは助かっていた」
と
「お姉ちゃんの
と
「そこでお願いがある」
「ダークネス団の発表会までもう時間がないの。だから、私と協力してほしいわ!」
「ダイヤモンドのマジカルジュエルをその手から取り
と落ち込んでいるつぼみたちに協力を
「どうしよう…」
「蘭ちゃんのことも考えないと」
「難しい質問です」
と戸惑うつぼみたち。
しかし、
「やるしかないわ」
「一生懸命、戦うのみです」
「絶対、大丈夫だよ」
とダイヤモンドのマジカルジュエルの
「会場となる場所は
「今こそ、心を一つに」
銀のマジカルジュエルの力を持つチララとパルルも決意を固めたようだ。
「みんなを守るため」
「大切なものを取り戻すために」
「
つぼみたちは、ダークミラージュが待ち構えているダークネス団の発表会に向けて力強く宣言した。
その翌日、どうやらポートフロンティア学園中等部の様子がおかしくなっている。
「では、出席をとります。名前を呼ばれたら返事をしてくださいね」
「
「はい」
「
「はい!」
「
「はい」
「
「はい!」
「星空蘭さん」
「すいません、星空さんは今日も欠席です」
「そうですか。わかりました」
西野先生が
「今日は、西野先生は私用のためお休みとさせていただきます」
と代理の先生が伝えた途端、
「あまりにも欠席が多いので、今日から臨時休校になります」
と臨時休校になったことをつぼみたちに告げる。ポートフロンティア学園のガイドラインでは、クラス人数の半分以上が欠席になると
「わー!」
「やったー!」
「帰ろう!」
「静かにしなさい!その期間中はしっかりと勉強しなさい!」
ポートフロンティア学園はこれまでに難関の国立大学や名門私立大学に多くの卒業生を
これについて、つぼみたちは、
「なんだか西野先生の不在が影響しているのかな」
「ダークネス団の発表会が近いことも響いているみたい」
「そんな感じがするな」
「
と、ダークネス団のスパイである西野先生の欠席と臨時休校がダークネス団の発表会と関係があることを冷静に
「そんなこと、
「私たちが止めさせなきゃ」
「うん」
と、
ついに、ダークネス団の発表会が開かれる日が訪れた。
「すごく怪しい気配が漂ってきている。
「分かったよ」
「うん」
つぼみたちは、ポートフロンティア学園中等部の正門前に集合して、会場である岩瀬ふ頭を目指す。
「街もダークネス団一色に
「なんだかおかしいよ」
「
横中市街を
さらに、街中には、
「あの曲、どこかで聞いたことがあります」
「ダークミラージュの曲であることに
とダークミラージュの歌声が流れてくる。
「もし時間を
「過去と未来 どっちがいい?」
「もし時間を止められるのなら」
「どんな
「私は未来からやってきたの」
「現在には存在しない」
「Time Machine に乗って」
「二人でどこかに行こう」
「誰にも秘密にするから」
「Time Limit なんてないから」
「私の辞書には」
「自由にすればいい」
「Endless Time」
それは、「Time Romance」のリミックスバージョンだった。
その歌声を
「会場への案内なのか!?」
「急ごう!」
「うん」
つぼみたちは岩瀬ふ頭に急行する。
その頃、岩瀬ふ頭では、ドクターと西野先生が発表会の準備を進めていた。
「発表会の準備はできた」
「後は君に
「分かりました」
「では、
「おまかせください」
ドクターは西野先生をその場に残して、パラレルワールドへと帰っていく。
「さあ、ダークミラージュ、出番だ」
「スイッチ スタート」
ダークミラージュは黒いプリンセスバトンロッドを出す。
「きっと誰かが救いの手を」
「差し伸べてくれるのなら」
「私は構わないわ」
「街に灯るネオンの光」
「もう
「そう 私はもう」
「見慣れた私ではない」
「生まれ変わるのだから」
「今」
「探しているの ほしいもの」
「時を
「まだ見たことない
「それが黒いダイヤモンド」
「出口のないトンネル」
「答えのない質問」
「今の世界はわからないものばかり」
「そう 私はもう」
「誰にも
「何も
「見つけたい つかみたい」
「大地をかけ 大空をかけ」
「私が勝ち取るから」
「それが黒いダイヤモンド」
「見つけたい つかみたい」
「時を超えて 空を超えて」
「夢がかなう宝石」
「それが黒いダイヤモンド」
こうして、ダークネス団が
「これで、発表会は行ける」
西野先生はこう自信をのぞかせる。
「この時間は予定していた番組を変更して、ニュースをお伝えします。まもなく、横中の岩瀬ふ頭でダークネス団の発表会が行われます。では、現地から中継です」
「はい。こちら岩瀬ふ頭では、多くの人が
テレビは臨時ニュースを流し、
「横中市の皆さんは、できるだけ外出をお控(ひか)えください」
横中市役所も市民に
そのうちに、つぼみたちはダークネス団の発表会の会場である岩瀬ふ頭へとたどり着いた。
「すごい人だかりです」
「
「これは多くの注目を集めているよ」
すると、いち早く現場にいたプラチナがつぼみたちのもとに合流する。
「よくここまで来たんだね。でも、発表会はもうそろそろ始まろうとしている。さあ、
「うん」
つぼみたちは、先を急ぐ。
そこで待ち構えていたのは、西野先生だった。
「レディースアンドジェントルマン!ボーイズアンドガールズ!ご来場の皆さん、生配信をご覧の皆さん、大変長らくお待たせいたしました!ただいまから、
そこには、ポートフロンティア学園中等部で多くの生徒に数学を教えていた教師の
「あなたが一年一組の学級担任の西野佑先生なのね!」
「私たちを
「これはポートフロンティア学園の歴史の中で最大のスキャンダルです!」
とつぼみたちは
「もう、私は君たちが知っている私ではない。さあ、本日のメインイベントだ!我々がいくつもの時間を費やしてまで完成した、新しいドールプリンセス・ダークミラージュのおでましを!」
すると、蘭が現れた。
「あなたがダークミラージュなの!?」
「本当のことは?」
「正直に言ってください!」
とつぼみたちが問いかける。
「そうよ」
と返した蘭。
「プリンセスジュエル、セット!プリンセス・ドレスアップ!」
黒い光が蘭を包み込む。
「闇のプリンセス・ダークミラージュ、見参!プリンセスステージ、レッツスタート!」
ついに、つぼみたちの目の前にダークミラージュが現れたのであった。
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