とてもユニークな設定で心温まる一作です

オンラインで家電の御用聞きをしている主人公のもとに、まさか人工衛星からメールが届く――という導入から、ぐっと引き込まれます。


しかも、その衛星は「流れ星になるためだけに打ち上げられた」存在。

たった一週間という限られた時間の中で交わされる会話は、静かで繊細なのに、どこか胸の奥に響く温かさがあります。


家電や機械と会話できる主人公だからこそ描ける、“人とモノ”の間にある不思議な絆。

人工衛星の「最後のお願い」を通して、命の意味や存在の証のようなテーマまで感じられる深い作品です。


短いながらも余韻が長く残る物語で、「こんな静かなSFもあるんだ」と思わせてくれる秀作。


心をそっと撫でるような物語を読みたい方に、ぜひおすすめしたいです。

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