第3話 理不尽2


私は今祭里の部屋のベッドの下を探っている。


「おい」


「はい?」


「はい?じゃねぇ、何してんだ」


祭里は座って漫画を読んでたとこだった。


私の行動をじっと見つめて聞いてきた。


「ほら、思春期の祭里の事だからエロ本でも…」


「んなもんねぇよ!」


「なんでないの!」


「え、そこ怒るとこ!?」


「祭里は黙って本でも読んでなさい。私は暫くウロウロしてるから」


「気が散るんだけど…って、痛っ!」


漫画を読み直そうとした祭里の足を思いっきり踏んでしまった。


「痛てぇよ来花!」


それは失礼、謝らないと…


「そんなとこに足がある方が悪いんでしょ!」


「俺のせい!?なぁ理不尽じゃね!?」


「私は事実を言ったまでだ!お詫びにジュースおかわり!」


「普通逆じゃね!?」


「うるせぇ、早く持ってこい!」


「口悪いこの人!女の子らしさの欠けらも無いな…」


カッチーン!


私の地雷を踏んだな。


「小学校までお母さんのおっぱい吸ってたのバラすぞ!」


こんな時の祭里ママ情報。


「うっ…!くっそー!覚えてろよ!!」


そう叫んで祭里は部屋を出ていった。


数分後にはちゃんとジュース持ってきて貰いましたとさ。


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