幸運なパソコン講師

作者 早川 孝史

18

6人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

作者自身の人生の一部ノンフィクション作品。
長い間勤め上げた会社を早期退職と言う形で離れ、失業、職業訓練、見習い、インストラクター、正社員。
退職前には苦戦していたパソコンで起業を果たし、良い時も危機的状況も事細かに表して、ドキドキする作品です。
最後の最後の終わりで、なんとも言えない
人が生きることの意味、喜びを訓えて頂いたような気がします。
夢のようではなく、現実がありありと、主人公の考え方、決断、周りの状況支え。
作者の魅力を感じる作品です。
同作者の「断食道場」のお話もお勧めです。

★★★ Excellent!!!

おもしろかったです。作者と年齢が近いこともあったので、楽しく読ませてもらいました。
また余分なことは省いてあり、無駄がないところも良かったです。時間的な経過やシーンの移り変わりのテンポも良かったです。
また、情景がわかりやすかったことと、内容が簡単明瞭でわかりやすく書かれていたことがとてもよかったと思います。
わたしも少し似たようなことをしていますので、立場が似ており親しみやすい作品でした。
広告などだしても生徒の集まりはなかなかスローです。私もそれはよく経験しています。存在を知ってもらえるだけでも効果はあるのではと思います。

★★★ Excellent!!!

不景気極まり、日本がリストラの大嵐に飲まれた1999年。開発事業部課長であった早川孝史は、会社から新事業責任者の座を打診されながらもそれを断り、希望退職する。50歳である今ならまだ新しい人生に挑戦できるかもしれない! 果たして彼は特技を身につけるべく、これまで苦手にしてきたパソコンを学ぶことを決めるのだった。

――と、思い切って踏み出した孝史さんですが、まるで順風満帆ではありません。苦手だからこそ触らずに来たパソコンを相手取って、悪戦苦闘の毎日です。詳細は伏せますが、最初のほうは本当にすごいというか、酷いんですよねぇ。

でも、繰り返した失敗全部を糧にして、ご自身の再起の道を拓いていくのです。孝史さんという完全無欠ならぬ主人公のじりじりとした歩みが丹念に記されていればこそ、“敵”との関係性が変わりゆく過程は感慨深く、その先に晴れやかなカタルシスを感じずにいられないのです。

これからなにかに挑戦しようと思われている方にぜひ出逢っていただきたい自伝小説です。


(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=髙橋 剛)