第333話 夜が明けて、また夜が来て

 目が覚めると、僕の隣には一糸纏わぬ桜花が寝息を立てていた。

 綺麗だ・・・

 昨日の夜、頑張りすぎちゃって、桜花は多分疲れ切っているだろうね。


 にしても・・・性豪スキルと性技スキル・・・恐るべし。

 性の極みスキルにも感謝だね。

 心配無しで出来るし。

 最初は痛そうにしていた桜花も、途中から・・・いかん、朝から獣になってしまう!!

 

 桜花は疲れてるんだ。

 そんな風にしちゃいけない。

 僕は桜花を見て頭を撫でる。


「う・・・ん・・・」


 寝ている桜花は嬉しそうな表情に変わった。

 ・・・ごくり。

 いかん!?反応しちゃった!?

 まずい!


 コンコンッ

 ビクン!!


 僕は背筋を伸ばす。


「は、は〜い!」

「ご主人様、朝食の準備が出来ました。」

「い、今いきま〜す!」


 ルーさんの呼びかけで、身体を起こす。


「りょう・・・ま?あさ?」


 あ、しまった。

 桜花が起きちゃった。


「ごめん、起こしちゃったね。ルーさんが呼びに来たんだ。ご飯出来たって。食べる?」

「うん・・・おきる・・・おなかすいた・・・」


 か、かわいい!!

 寝ぼけてる桜花こんなに可愛かったんだ!! 

 ・・・また、襲っちゃいそう・・・


 桜花が身を起こす。

 そして、「う〜ん!!」言いながら胸を反らす・・・全裸で。

 素晴らしい・・・


「・・・はっ!?こら!龍馬!!いつまで見てるの!?」


 あっ!戻っちゃった。

 桜花はシーツで身体を隠す。


「もう・・・えっちなんだから・・・」

「ぐふっ!!」


 ちょっと顔を赤くして、シーツで口元を隠しながらそう言う桜花。

 可・愛・す・ぎ・る・だ・ろ!!


「あっ!もう!あれだけしたのにまたこんなにして!!馬鹿!!スケベ!!」


 桜花に僕のアレを見られてそう言われる。


「は〜・・・また今度ね。まだ、しなきゃいけない人達もいるんだから。だから・・・今はこれだけ。ちゅっ♡」


 桜花が僕にキスをしてくれた。

 あう・・・逆に興奮しちゃうんですけど。


「ほら、みんな待ってるでしょ?早く服着て行くわよ!」


 桜花が準備してる間に僕も身だしなみを整える。


「そういえば、桜花もう痛みは大丈夫なの?」

「ええ、その辺りは異世界で鍛えた回復力の為せる技なんじゃないかしら。特に問題なさそうよ。」


 そっか…良かった。

 

 二人で食堂に行くと、全員揃っていて、みんなニヤニヤしていた。

 今日はジード達が気を使ってくれて、ここにいるのは僕と婚約者達と、ルーさんとアナだけだ。


「おはよう!二人共!遅かったじゃねーか!」

「リョウマさんもオウカさんも頑張ったのですね。」


 みんながからかって来る。

 

「おはよう。みんな。からかってもなんにも出ませんよーだ。ねぇ桜花。」

「そうね。どうせみんなも同じになるもの。」

「ちぇっ。つまんねーぜ。」


 僕たちは食事を取り始めた。


「で、どうでしたか?」


 リディアがワクワクと言った表情で桜花に聞いている。

 朝から下品じゃない?


「朝からご挨拶ねリディア。大丈夫、期待していなさいな。今日はあなたよ。きっと満足できると思うわ。」

「あら、それは楽しみね。痛くなかったの?」

「最初はね。でも、すぐに大丈夫になったわ。スキルのおかげかはわからないけどね。」

「それは嬉しい情報ね。」


 みんなそれを聞いてホッとしている。

 てゆーか、出来れば僕のいないところで、そういう話をしてくれないかなぁ・・・


「満足感はどうでしたか?」

「そうね。びっくりするくらい愛が伝わって来る感じかしら・・・いや、どちらかというと溺れそう、の方がしっくり来るわね。」

「そうですか。はやく順番こないかなぁ・・・」


 シエイラもワクワクと期待した表情をしている。

 うーん・・・さっさとご飯食べて、僕が逃げた方が良さそうだ。


 僕は急いでご飯をかき込んで、「ごちそうさま!」と言って席を立つ。


「あっ!!リョウマお兄ちゃん逃げたのです!!」

「うふふ。リョウマくんも恥ずかしいのよ。」


 そんな声が聞こえてきたけどしりませーん!!


 そして、この日を皮切りに、リディア、グレイス、シエイラ、アイシャ、メイちゃん、エルマ、エスメラルダ、レーナ、セレス、ルーさん、アナとそれぞれと愛を深め合いました。


 結論。

 創造神様ありがとう!

 あのスキル、とても役に立ってますよ!!


 みんなしっかりと満足してくれたみたいでした。

 特にアイシャとメイちゃん、エスメラルダはやばかった。

 まさに、むさぼり喰らうといった感じだったよ。

 エルさんもそうみたいだし、獣人、竜種はスキルが無かったらと思うとゾッとするなぁ・・・本当に感謝します!!

 

 ちなみに、情熱的な感じだったのは、桜花、リディア、シエイラで、楽しんでた風だったのは、エルマ、レーナ、アナ、おしとやかな感じだったのは、グレイスとセレスとルーさんでした。意外だったかな?

 

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