第325話 打ち上げ(3)
ふう。
あやうく(性的に)食べられるところだった。
にしても・・・そっちもそろそろ覚悟決めないといけないなぁ・・・
桜花達、ちょっと不満そうだったもんね・・・手を出してないことに。
それに、ヴァリスを倒す前に話した事もあるし。
「モテる男はつらいのぅリョウマよ!」
「そうそうたるメンバーですからね。男としては羨ましいよ、うん。」
「リョウマよ。強い男は多くの血を残す必要がある。特にこの世界ではの。頑張るのだな。」
「リョウマ様。セレス様を娶るのです。どうか幸せにしてあげて下さい。」
ディバイドさんとセルヴァンさん、ツカサさんとレアルさんが僕に声を掛けてきた。
モテる・・・ねぇ・・・なんでこうなったんだろ?
「何を悩む事があるのだリョウマよ。お前は強く優しい。芯もある。女性の気を惹かないわけがなかろう。」
「本当は王家にも血を残して頂きたいのですがね・・・」
「いや、これ以上はは勘弁して下さいよ・・・」
マサオミとプラムさんがそんな事を言った。
僕は自分が嫌なことを嫌だと言って、助けたい人を助けただけなんだけどなぁ。
日本でモテてなかったイメージしか無いから、どうもピンと来ないや。
・・・桜花がブロックしてたって言ってたな・・・
誰の事なんだろう?
「親としては複雑ですがね。」
「わかる。可愛い娘を女たらしの所に嫁がせる事になるとは・・・」
「父上、良いじゃないですか。リディアは神殺しの妻になるのですよ?何があっても守ってもらえる、これ以上何を望むのです?」
「アリオスよ。こればかりは親にならぬとわからぬよ。ジラートとアルザードの気持ちは我も理解できる。竜族は元々複数のつがいは王竜以外は無いからな。といっても、我は妻だけだったがな。とはいえ、アリオスの言葉も正しい。我も、エスメラルダの安寧を求めている。リョウマの所はこれ以上無い嫁ぎ先でもあるからな。」
ジラートさんとアルザードさん、アリオスさん、グレイガルムさんがそんな事を言っていた。
僕にも親の気持ちはわからない・・・けど、自分に娘が出来た時、複数の奥さんを持つ人にお嫁にだすのは・・・想像だけでも嫌かも・・・
まぁ、責任云々は別として、何があってもみんなを守るのは変わりないけど。
「龍馬。一つ忠告しておく。妻は平等にな。後、夜の誘いは断るな。浮気を疑われるぞ。お前の妻たちは実力者ばかりだ。命取りにならんようにな。それと、精力を回復する魔法を作っておいた方が良い。絞り尽くされて死なぬようにな。」
ジードがどんよりしたままそんな事を言った。
怖いよ!!
絞り尽くされるって何!?
でも、忠告はしっかり聞いておきます。
折角、神との戦いに生き延びたのに、そんなんで死にたくないし。
ていうかいつの間にか男性比率が多くなっている。
女性陣は女性陣で集まって、キャイキャイとやってる。
中心は人妻7人だ。
あんまり変なこと吹き込まないで欲しいなぁ・・・レイチェルさんがいるから大丈夫だと思いたい。
でも、シルヴァさんやマリオンさん、フェオドーラさんも大概だしなぁ・・・ジードの話では、夜はエルさんが一番やばいらしいけど。
一番小柄なのに意外だ・・・獣人の血のなせる技だとか。
そんな下世話な話をしていたら、
「リョウマ殿はこの先どちらの世界で過ごされるのですかな?」
エルフ族の長老である、エヴァンテスさんがポツリと言った。
「エヴァンテスさん。僕は最初からずっと、元の世界に帰るのを目標にしていました。この後は、セレスの関係で一つやらなければならないので、それが終わったら帰還の術式の構築に移ろうと思っています。」
「そうですか・・・寂しくなりますな・・・」
ちょっとしんみりしちゃった。
でも、そんな時、ディバイドさんが声をあげた。
「何、リョウマはこちらと向こうを行き来するつもりなんじゃろ?じゃったら今生の別れという訳でもあるまい。そのうち向こうの世界を案内してくれるのを願っておるからの!」
「それは良いですね!向こうの酒が飲んでみたい!」
「おお!それは楽しみだな!リョウマ!頼むぞ!!」
しんみりした空気を吹き飛ばすように、ディバイドさんがそんな事を言って、アルザードさんやジラートさん達も合わせてくれた。
・・・そうだね。
真剣にチャレンジして見よう!
「おい!リョウマ!!」
ん?
シルヴァさんが手招きしてる?
なんだろう?
嫌な予感がする・・・行きたくないなぁ。
「リョウマ。早く来たまえ。」
う〜・・・マリオンさんがせかす。
仕方がない。
僕はフラフラと近寄っていく。
「リョウマさん。そこに正座して下さい。」
エルさんが有無を言わさぬ態度でそう言った。
何!?
僕なんかしたっけ!?
「被告人三上龍馬くん。ただいまから人妻裁判を行います。」
フェオドーラさんがなんか言った。
人妻裁判って何!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます