第152話 アリオスの相談
アリオスさんが尋ねてきた。
何か相談があるらしい。
なんだろうね?
僕はお茶と茶菓子を出しながら聞いてみた。
「実は・・・今度デートをすることになりそうなんだ。」
「へー・・・デートかぁ・・・でも僕力になれなさそうな内容なんだけど。」
「何言ってるんだモテモテ野郎め。」
「何その罵倒!?」
僕はモテモテではない・・・とも言えないかもしれないけど、女心には疎いよ・・・多分。
「そんな事はわかっている。俺がしたい相談はな、デートでの護衛と食事の依頼なんだ。」
依頼とな?
「実は、この人との出会いは見合いでな。リディアが同席して『眼』で見てもらって人間性に問題が無いのははっきりとわかっているんだ。そして俺も気に入ってるし、相手もまんざらでは無いようだ。このままいけば結婚となるだろう。」
ふーん・・・いい相手なら良かったね。
「でだ、何度か会ったり文通したりしているんだが、この人は結構アクティブな人でな。今度一緒に南西の森に一週間位かけて散策に行くことになったんだ。」
そうか・・・その護衛という事だね。
食事ってのは?
「ああ、外でうまいものって中々食べられないだろう?この人は食事も好きでな。リョウマなら色々料理もできるし、ストレージもあるから食材にも困らない。だから色々都合がいいかなと思ってな。」
なるほどねぇ・・・
「いいよ別に。でも、その森って危険性はどうなの?」
「特に危険な魔獣は出ない・・・と聞いているが一応エルフが出入りするのを目撃されている。彼らは人種を嫌っているらしいしが好戦的では無いはずなので、問題は無いと思っている。まぁ、俺も戦えるし、その人もそこそこ以上に剣を使えるしな。」
中々お転婆なんだね。
しかしエルフか〜・・・見たこと無いしどうせなら会ってみたいね。
「わかった。じゃあ、アイシャとメイちゃんが帰ったら聞いてみて、問題なければ依頼を受けるよ。」
「よろしく頼むよ。」
「あっでも明後日に昇格試験があるから、その後になると思うけどいいの?」
「ああ、日程はこちらから連絡する事になっているからな。大丈夫さ。にしても、試験の前だがこんなのんびりしてていいのか?」
「いいのいいの。試験前になってバタバタしても仕方がないよ。どーんと構えていればいいさ。」
「そうか。まあリョウマ達にしてみればAランク試験なんて通過点でしかないかもな。何日かかるんだ?」
「試験内容は詳細に聞いてないけど、最長で一週間って聞いてるよ。」
「じゃあ、終わったら連絡くれればいいさ。」
「そうするよ。」
そうしてのんびりアリオスさんと話をしながらお茶をする。
一時間位のんびりしてからアリオスさんは帰っていった。
その後帰って来たアイシャとメイちゃんに話をして了承を得た。
試験さっさと終えてアリオスさんの依頼を受けるとしようっと。
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