HMC-015 狼人間
【登録番号】HMC-015
【妖姫通称】狼人間 /人狼/ライカンスロープ
【親和性】レベル3
このレベルの妖異は、人間社会に深く溶け込んで生活しています。基本的には理性的で、パートナーに対して深い忠誠心を持ちます。ただし、変身時の身体能力は鬼族に匹敵する場合があり、興奮状態における「甘噛み」が人間の骨を砕く恐れがあるため、スキンシップの際は安全ワードの設定を推奨します。
【外観】
人間形態では、長身で引き締まった肢体を持つモデル体型の美女が多く見られます。犬歯が鋭く、平熱が38度近いため、肌は常に熱を帯びています。変身後は、美しい毛並みを持つ二足歩行の獣人となります。
画像
https://kakuyomu.jp/users/teikokuyouitaisakukyoku/news/822139840002515623
【説明】
狼人間は、月の魔力と共鳴して獣へと変じる種族です。近年の個体は、満月そのものでなくとも「丸く黄色い発光体」を視認し、強く自己暗示をかけることで変身が可能となっています。この特性ゆえ、日常生活では「丸い照明」や「道路標識」などを直視しないよう伏し目がちに過ごす個体が多く、その姿が「クールでミステリアスな女性」として誤解されがちです。
しかし、その本質は群れを尊ぶ「寂しがり屋の犬」です。
心を許した相手には極めて従順で、頭を撫でられることや、体温を感じる密着を好みます。表面上はクールに振る舞っていても、好きな相手の前では見えない尻尾が千切れんばかりに振られているのです。花街においては、その「高潔な外見」と「従順な内面」のギャップ、そして高い体温による包容力が、癒やしを求める紳士たちから熱狂的な支持を得ています。
【エピソード】
『私という“毛皮”に負けた夜』
花街が運営する高級クラブ「モンスター☆ギャルズ」のNo.1、ある人妻狼姫の入店エピソードです。
彼女の夫は、彼女が人狼であることを知りながら求婚した、心の広い男性――のはずでした。
しかし、初夜のベッドで夫が用意していたのは、ムードある蝋燭ではなく、工事現場用の黄色い投光器でした。
「変身してくれ。そのフサフサの尻尾と、獣の脚線美が僕を狂わせるんだ」
夫は重度のケモナーでした。
彼女は夫のために努力しました。
人間の姿でセクシーな下着をつけたり、あるいは妥協案として耳と尻尾だけを出す「半獣化」を試みたりしました。
しかし、夫は冷ややかな目でこう言い放ったのです。
「中途半端なことはやめてくれ。君の人間としての姿に興味はない。僕が愛しているのは、完全な狼人間としての君なんだ」
その夜、彼女は泣きながら獣の姿へと変身し、夫に抱かれました。
夫は歓喜し、彼女の名ではなく「狼さん」と呼び続けました。
そして彼女は悟りました。
(私は、私自身の“獣の肉体”に、夫を寝取られたのだわ)
愛されたい。
獣としてではなく、一人の女性として、人間の姿のまま抱きしめられたい。
その切実な願いと、行き場のない女の本能が、彼女を花街へと導きました。
現在、彼女は「人間の姿のまま、目を見て愛を囁いてくれること」を唯一の条件として、顧客を受け入れています。
夫が見向きもしなかった彼女の素顔は、驚くほど情熱的で、一度懐に入れた相手には死ぬまで尽くす、重すぎるほどの愛を秘めているのです。
【所属妖姫】
★ ルナちゃん(モンスター☆ギャルズ 新宿店所属)
クールな銀髪の美女。丸いものを見ると変身しそうになるため、常にサングラスをかけているが、外した時の潤んだ瞳の破壊力は抜群。
本人コメント:
「『お手』って言ってみてください。……ああっ、ダメ、体が勝手に……! こんな恥ずかしい姿、夫には絶対に見せられません……貴方だけです、人の姿をした私をこんな風にするのは」
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