周囲16.目撃する少女
「だれも居ん学校って不気味ちやねぇ……。まさか図書室で寝てしまうとは思わざった……」
「
「うぴゃあっ?!」
「おぉ、久々に聞けたな日紫喜の奇声」
「
「違う違う。本当に偶然。今日は俺、補習だっただけだから。
「うちはその……ちっくと用事があってきただけちや」
「用事って……アレか?」
「アレ? ……あ、
「さぁ? なんか花野木先輩の歩き方がおかしいな」
「……ま……まさか……!!」
「どした日紫喜?」
「あの二人……男女の関係になってしもうたんじゃ……!?」
「は?」
「夏休みでいつもと違う雰囲気で熱に浮かれた二人はお互いの部屋で存在を確かめ合いついに初体験に至ってしもうたんじゃ……!!」
「いや、あのー? 日紫喜さーん?」
「初体験を終えた二人はお互いの想いの詰まった学校で改めて思い出を語り合うてだれも居ん教室でおもむろに二人愛を……」
「落ち着け」
「ぴゃん!?」
「お、新しい悲鳴」
「だだだだだだ伊達山?! いきなりなにするぜよ!? びっくりしたやない!!」
「いや、落ち着くかなと思って」
「おち……落ち着いたけど……」
「意外と日紫喜ってムッツリなんだな」
「うぐぅっ!! ち……違うムッツリやない……」
「別に否定しなくても良いのに。もっと好きになったぞ」
「そ……それはええき、ちっくとだけ先輩達覗きに行くよ」
「あいよー。俺も気になるし、ちょっとだけ遠巻きに見てみよっかー」
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