会話47.彼女の外出
「オウカ、一人で大丈夫?」
「いや、ガキじゃないんだから一人で大丈夫だよ……アスカこそ大丈夫か? 遅刻しないか?」
「私は大丈夫だよ、まだ時間あるし。夜は帰ってくるからさ、一緒にご飯食べようね」
「こういう時くらい、女の子同士の友達で晩飯食ってもバチは当たらんと思うんだが」
「そう言ってオウカ、私が帰ってこなかったら寂しいでしょ?」
「そりゃ一人で飯食うのは寂しいけど、アスカだってたまには友達と晩飯食べて来いよ」
「そ……それはその、確かにたまには一緒に晩御飯食べないって言われてるけど……」
「だったら俺の心配するなよ。子供じゃないし何とでもなるよ」
「ちなみに、私が帰ってこなかったらオウカ……今日の晩御飯どうするの?」
「んー、ファミレス行くか中華屋行くか、出前でも取るかなぁって」
「自分で作んないの?」
「……たまにはそーゆーのが食べたくなるんだよ」
「むー……」
「ほら、友情も大事だぞ。俺の事は気にするな」
「じゃあ行ってくるけど……。メッセするからね、ちゃんと見てよね。あんまり偏った食事したらダメだからね」
「お前は母ちゃんか。分かった分かった」
「うん、行ってきます」
「おう、行ってらっしゃい。あー……アスカいないし今日はどーすっかなぁ……。たまには一人でのんびり過ごす……」
「あ、そうだオウカ!!」
「うわぁっ!! なんだいきなり?!」
「うわ、そんなにビックリしないでよ!! どしたの?」
「いや、いきなり戻ってきてビックリしただけだ……。ど……どうした? 忘れ物か?」
「行ってきますのチューを忘れてた!!」
「はよ行け!!」
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