半笑いの光明

作者 サンダルウッド

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★★★ Excellent!!!

主人公は日向で生きることを諦めている。
というか、世の中には、いくら頑張りたくても頑張れない人が一定数いると思う。僕の叔母もそうだった。

世間は、溌溂とし、世の中に価値を生み出すものを是とする。
一方で、頑張らない人間には不寛容な一面もある。
頑張るのが当たり前の世界では、日向に出たマイノリティは「甘えるな」で一掃される。

資本主義は、頑張る人間を推奨・優遇することで、物質的に、便利で豊かな社会を生み出してきた。しかし、精神面でいうと、頑張ることに疲れた人、及び、元々頑張ることが得意ではない人があぶり出されてきた。

人間、どこまで頑張ればいいんだろうね。
そもそも、これ以上豊かになる必要があるのだろうか。

この物語は資本主義社会の日陰の側面を考える機会を与えてくれる。

完結したらレビュー書き直します。

★★★ Excellent!!!

せつないですね。ものすごく、せつない。私自身、かつて同じようなことを何度も考えたことがあります。口に出したら恥ずかしいけど、考えずにはいられない「モヤモヤとした思い」。やさしく代弁してもらったような気持ちです。全体を見ても不思議と哀しさは少なく、現代を生きる大人たちの孤独にそっと寄り添ってくれるような文体です。