タイトルにある我とは知性ある魔剣のことです。知性ある魔剣とポンコツ感のある勇者とのやりとりに、祖父と孫娘の様なホッコリした雰囲気があっていいです。魔王が勇者を城で迎え討つのは何故なのか、その動機がしっかりと描写されており、勇者が危機に陥ったときには強い驚きがあります。危機から抜け出す際の魔剣と勇者との間に芽生える強い仲間意識、そこからエンディングへの流れは本当にしんみりとします。