8月7日 神秘的な思い出

『ねぇ、私のこと好き?』


君は、いつもそんなことを聞いてきた。

俺は毎回その度に返事に詰まる。

相手に言葉として伝えられたら、

どんなに気が楽になるだろう。


『本当に楓斗は正直だなぁ』


そう言って、いつも君は

寂しげな表情を垣間見せた。


『楓斗、ごめんね』


君はそう言って、俺の届かない所に行った。


誕生日花:『カルミア』

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る