7月23日 強い気持ち

「生半可な気持ちじゃないだろうな?」


体格のいい男性の低い声が部屋に響く。

自然と背筋がピンと伸びた。


「はい。どんな茜音さんになっても

私の気持ちは変わりません」


真っ直ぐに相手の目を見て、

思いを言葉にする。

隣で彼女が息を飲む気配がした。


「いいやつに出会えたな、茜音」


ふっと空気が和らいだ。


誕生日花:『フランネルソウ』

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