6月18日 変わらぬ熱愛

「楓斗くん、あのね。私、実は」


言おうと思っていた言葉が喉につっかえる。

楓斗は、不思議そうにしながらも

黙って私の言葉を待つ。


「私……、若年性アルツハイマーなの」

「……」

「黙っててごめん」

「ううん。むしろ言いづらいことを

伝えてくれてありがとうな。

どんな茜音ちゃんだろうと俺は好きだよ」


誕生日花:『ゴデチア』

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