第75話 ピエール独白など
やっちまったよ、トカラ連合国!!
ぼく(ピエール)、調子に乗っちゃいました!!
5年間、調子に乗って、ハゲちゃいました!
ぼくがわざわざ3回遠征して、あの嫌な魔剣を使って戦ったんだけど、その戦いには勝ったんだけど・・・・縦に長ーいトカラは、ぼくたちが勝っても勝っても、ゲリラ戦を仕掛けてきて、補給を寸断されたり、進軍を邪魔されて迂回したところで罠をしかけられたり、占領したハズの所が孤立して危機に瀕したりと思うような展開にはならなかった。
それに、魔剣を使う程、ハゲてくるとか、どういうこと?
それに、大変な問題として、男の子が出来ない、っていうか産んでくれないんだよ、女子ばかりで。
更に、最近は、妊娠もなかなか出来ないみたいだし。
何かの呪いとか?って考えちゃうけど、魔剣のせいだよ!
これを使うと、あの液が薄くなるんだよ・・・・昔は濃いのが出たんだけど・・最近はサラサラしてるような・・・・。
それもこれも、軍隊が弱いからだよね!
何をやってるんだよ!!
しっかりしろよな!
それでも、由緒あるフランツ王国、王国軍か!!
ってことを、何度も心の中で呟きました。
勇者を殺して、調子に乗りすぎちゃいました。
いや、調子に乗るでしょ、ふつう。
世界最強を倒しちゃって、聖女たち全員を手に入れて、おまけに魔族の王、ミーシャも妻にして、ぼく、皇帝の上の帝王?いや、もう人間族の王様?いやいや、世界の種族の頂点じゃん!
何だろうか、それに似合う名前って?
あははははは・・・・覇王?・・・あっ、それ、いいかも?!
あははははは、ぼくはこれから、全世界の美女たち、しかも処女たちでハーレムを作って、もう、年中、腰が立たない位に・・・・・・・。
って、思っても仕方がないよね!!!
すぐに現実という、切実なモノがやって来ました。
なんでこのトカラだかオカラだかオクラだか知らないけどさあ、こんな小国連合を倒せないんだ?
おら、答えろよ!シモン!!
おら、カモーン!シモーン!
ってなことは、言えません。
だって、ここのところ、怖いんだもん、シモンのヤツ!
どうなっちゃったのかな~~?
ああ、そうか!
あの若い女と、最近、上手くいってないんだな、わかるよ、シモン、その気持ち。
ぼくも、もうね、聖女たち・・・ああ、元聖女たちか、とヤロウにも、アレが起たないんだよねぇ~~。
やっぱ、子ども産んでるのは、ちょっと、ダメなんだ。
ぼくって、その辺がナイーブだからさあ。
ソフィーとヤロウと決心したあの時、ダメでさあ、彼女にはすまなかったよな~~。
表向きには、そういう時もありますからお気になさらないで、とかなんとか言ってたけど、目が怖かったよ!
えっ?君、癒しの聖女だった人だよね・・・・えっと、世界中でも慈愛に溢れた聖女中の聖女だったよね・・・えっと、とてもお優しい人だっとハズだよね~~・・えっと、ゴミんなさい・・・って思わず言ってしまったよ!
だって、ぼくチンのことをゴミのような目で見るんだもん。
だけど、妊娠中の女の子は、まだ、いろいろと・・・あははは、まあ、楽しめるけどね。
トカラ連合を攻めるとき、最初は良かったんだよ。
うん、最初はね。
あの、トカラ連合のとっかから・・じゃなくて、とっかかりの国、何だっけかな~~・・まあ、いっか、そこの国の王女をぼくのハーレムに加えた時は、良かったよな~~~~。
もちろん、処女だよ!当然だね!
で、そのサリー王女なんだけど、婚約者がいてね~~、そいつの前でイチャイチャしながら、サリーにぼくの事を愛してるって言わせた時の、あの婚約者の顔は最高だったね!
これを寝取りって言うの?
まだ、その時はヤッテなかったんだけどね。
まあ、当然、それからヤリまくったんだけどさ~~、ぐふふふふふ。
ぼくの対処女スキルは、最高だよね!
ぼくの声を聞くとほぼ発動して、何もしなくても向こうが惚れてしまうから、楽だよね~~、あははははは。
処女しか効かないけど、でも、処女が好きだから、OKだよね!
効果は、ぼくが飽きるまでというか、ぼくとしゃべらなくなったら消えていくんだけどね。
その後は、ふつう、支配のスキルを使うんだけど、それすると、ロボットになっちゃって、行為の最中がつまらないんだよね。
ルーシーっていうさあ、アイスドールだっけ、彼女を勇者から寝取る時にそのスキルの実験をしたんだけど、やっぱ、ロボットみたいで・・・まあ、美人だし、ヤリようによってはだけど、でも、面白くないんだよね、言いなりってのは。
だってさあ、ああ~~ん、ダメ~とか、恥じらう感じがないじゃん、言いなりは。
だから、萌えないんだよね。
ルーシーは、もう、アレだな、一生後宮の護衛騎士でご苦労様ってことだよ、ごめんね、実験台で打ち捨てちゃって・・・あははははは、勇者も、もうこの世にいないし、別にすることなさそうだから、いいよね、それで!
ああ、話しが脱線しちゃったよ。
寝取りってのが面白くなったのは、あの勇者くんを、愛し合ってたハズの聖女たちが殺すってのを目の当たりに見て、興奮が冷めやらなかったってことで、ぼく、覚醒しちゃいました!
いいよね、寝取り!
最高だよね、あははははは・・・・・。
はあ~~、だけど、ぼくのこの現実はなんだ?
答えろよ、シモン!!
シモンは、ここのところ、忙しいとかで会えないけど、どうせ、女の子とか熟女とか、お前もハーレム状態なんだろ!
知ってるぞ!!
まあ、お前は、熟女とか、子どもを産んだ女が好みだから、ぼくとは真逆なんだけどね。
だから、シモンがモテたからって、えっと、熟女ハーレム?が出来たからって、全然いいよ~~、っていうか、お前に熟女を魅了するスキルはないだろうから、どうせエグイことしてるんじゃないの?
トカラとの5年間は終わり、今、シモンが言う富国強兵ってのをやってる。
ぼくのハーレムも、富国強兵だよ~ん、今はミーシャはとっくに飽きたからさあ、魔族の美魔女の処女たちとか、帝国学園を卒業したての美人とか、王立学園を卒業したての美人とか、ジャポニカとかの処女とか、各国に圧力をかけて、毎年美人の処女たちを集めてます。
元聖女たちには、支配とかをすると創造力が働なくなるから、まだ、処女からの魅了のままだけど、ぼくの妻だし、子どももいるのでぼくを裏切ることはないハズ。
みんな、がんばって、ぼくのために働いているから、満足してるよ、あはははは、もう抱かないけどさ!あははははははは!!
~~~~~~シモン視点
ピエール様は、折角の支配のスキルがあるのに宝の持ち腐れだ。
これをもっと使えば、簡単に種族統一がなると言うものを。
それには、もう少しだけ努力をなされば良いのに。
まあ、仕方がないか・・・所詮は・・・・・。
おっと、我が主から・・・・。
『ははっ!仰せのままに・・・・では、そのように・・・ははっ!!・・・いえ、そのようなことは・・・・はい、心得ております・・・・はい!いずれは・・・・はい!・・・・はっ、では、我が主のおん為に!!』
もう少し、もう少しで、我が願い・・我が主の願いが叶う。
ふははははは!
もう、我が愛しの妻だったシルクのような可哀そうなことにはならぬ。
いや、絶対にさせぬ!
世界は、争いの無い、常しえに平和なものとなるであろう。
ふははははは・・・・我が主から与えられた新たなる希望、それと欲望・・・有難き幸せ・・・シモンは若返りました・・・今晩も・・・いや、今から、女を愛でることにしようか・・・ぐふふふふふふ。
~~~~~~~
トカラ連合国の制覇を諦めた王国は、ひとまず富国強兵をし、大人しくしているかに見えるが、次なる侵略の手をすでに打とうとしていた。
そして、勇者没後、10年が経とうとしていた。
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